キャラバン サライ

夢は大空へ、努力は足元で、世界に目を向けながら足元から子供たちを見直していきたいと思っています。

感謝の言葉

2009年06月26日 | Weblog
僕も含め数名のメンバーが今月末でカタールを去ることから、僕のグループの歓送会が行われた。
バーの一室を貸しきって、テーブルを囲んでのささやかな会。
外国人もいるので、会話は英語だ。

宴も酣の頃、恒例になった各人のスピーチが始まった。
僕は特に話す内容を考えていなかったし、そのころにはけっこう酔っていた。
どうしようかなと思っているうちに僕の番になり、とりあえず一通りの挨拶をした。
そのとき、ふっと口をついたのが僕の直接の上司に対する感謝の言葉だった。

横浜のオフィスにいたときは、あまり話したことがなく、すごく真面目で固い人だと思っていたこと。
それが、こっちに一緒に来てとても面白い人だとわかったこと。
その彼のユーモアが、大きな支えになっていたこと。
特に、業務で辛いときの彼のユーモアは、凹んで無口になっている僕を笑わせ、前向きにしてくれたこと。

気がついたら、数分間ずっとその上司の話をしていた。
酔っていたため、かなり無理矢理な英語だったと思う。
同じことを何度か繰り返したかもしれない。
でも、ずっと言いたかったことだった。

その後、その上司からのスピーチで、
想定外のことが多く起こり、僕のサポートをなかなかしてあげられず、ずっと申し訳ないと思っていたということ。
また、それを僕が(残件はいくつかあるにしても)やりきったことに対して、ありがとうと、そのことに誇りを持ちなさいということ。
そして、日本に帰ったらまた一緒に飲みましょうということを伝えられた。

聞いていて、どんな顔をしていいかわからなかったが、いつの間にか手をぎゅっと握って全身に力が入っていた。

これまで、なかなか面と向かって上司へ感謝の言葉が言えなかった。
上司も、普段日本語ではこんなくさいことはまず言わない。
それを、英語を使うことで(場とお酒の力も多少は借りているけれど)伝えられた。
それが、すごくうれしかった。