キャラバン サライ

夢は大空へ、努力は足元で、世界に目を向けながら足元から子供たちを見直していきたいと思っています。

醤油と庶民感

2009年06月27日 | Weblog
ここのキャンプの食堂には各テーブルに置いてある醤油とは別に、カウンターの上に一つだけ醤油が置いてある。
その醤油はおそらく刺身醤油かなにかで、テーブルの醤油に比べて味が濃くておいしい。

別に、誰でもいつでも好きなだけ使っていい醤油だ。
でも、こればかり使っているとこの味に慣れてしまって、おいしい醤油を食べたときの喜びが薄れてしまう。
そんなすごく庶民的な発想から、僕はカウンターの醤油を普段は使わずに特別なときだけ使っていた。
そして、帰任前一週間くらいは自分へのご褒美としてこの醤油を使おうと密かに決めていたのだ (ほんとになんて庶民的)。

今、帰任一週間前を過ぎたけれど、結局あのカウンターの醤油は使っていない。
なんというか、すぐに使うのを忘れるし、まだ使わなくてもいいと思ってしまう。

結局、最後まであの醤油を使わずじまいかもしれない。

欲しいものを追いかけ続けて、でも最後には現状のもので満足してしまう。
そんな、人生の縮図を感じた醤油だった。