40年間、横浜の鶴見に本社を置いていた勤め先が、みなとみらい地区へ移転する。
そんな訳で、最近は引っ越しの準備でいろいろとどたばた気味だ。
非日常的な事態なため、心なしかみんなのテンションも高い。
と同時に、長年お世話になってきた鶴見へのお別れも、各々の納得するやり方で粛々と行っているよう。
まるで、それぞれの儀式のように。
僕は、会社の近くを流れている鶴見川にお別れを言った。
この鶴見川沿いを、幾度となく退社後に走って帰宅した。
継続して走る練習ができ、マラソンで自己ベストを出せたのは、この川のおかげだ。
ボート部で汗を流したのも、この鶴見川。
お昼休みに、気晴らしにストレッチをしていたのも、桜を一杯に咲かせて仕事の疲れを癒してくれたのも、この鶴見川だった。
オフィスの階段にもお別れを言った。
僕の執務室は6階建ての5階にあるが、その上り降りは殆ど階段を使った。
会社の健康目標にも、「オフィスのエレベーターを使わない」と毎年書いた。
いつもこの階段を見、そして壁の「4▼ - ▲5」の表示を見ていた。
古い階段だけど、のぼりやすい階段だった。
いつも支えてくれてありがとう。
一年に二日間、鶴見が必ず全国放送される時がある。
箱根駅伝の鶴見中継所だ。
会社から近く、入社した当時はちょっとした感動だった。
鶴見はブラジル人など移民の多い地区だ。
また、沖縄から移り住んだ人も多いため、沖縄料理屋が多い。
都会的な雰囲気というよりは、庶民的で、古い町だ。
会社近くのサークルKの前にこの前看板が出ていた。
「○○会社様、長い間のご愛顧ありがとうございました。
新しい場所へ移っても、がんばってください」
と書かれており、感動した。
移転先のみなとみらい地区は、鶴見とは打って変わって新しい町だ。
高層マンションが立ち並び、平屋の民家など一つもない。
そんな新しいオフィスの生活にわくわくする一方で、鶴見に後ろ髪を引かれる思いもある。
引っ越し準備がようやく終わった夜の鶴見で、友人たちと最後のラーメンを食べた。
そんな訳で、最近は引っ越しの準備でいろいろとどたばた気味だ。
非日常的な事態なため、心なしかみんなのテンションも高い。
と同時に、長年お世話になってきた鶴見へのお別れも、各々の納得するやり方で粛々と行っているよう。
まるで、それぞれの儀式のように。
僕は、会社の近くを流れている鶴見川にお別れを言った。
この鶴見川沿いを、幾度となく退社後に走って帰宅した。
継続して走る練習ができ、マラソンで自己ベストを出せたのは、この川のおかげだ。
ボート部で汗を流したのも、この鶴見川。
お昼休みに、気晴らしにストレッチをしていたのも、桜を一杯に咲かせて仕事の疲れを癒してくれたのも、この鶴見川だった。
オフィスの階段にもお別れを言った。
僕の執務室は6階建ての5階にあるが、その上り降りは殆ど階段を使った。
会社の健康目標にも、「オフィスのエレベーターを使わない」と毎年書いた。
いつもこの階段を見、そして壁の「4▼ - ▲5」の表示を見ていた。
古い階段だけど、のぼりやすい階段だった。
いつも支えてくれてありがとう。
一年に二日間、鶴見が必ず全国放送される時がある。
箱根駅伝の鶴見中継所だ。
会社から近く、入社した当時はちょっとした感動だった。
鶴見はブラジル人など移民の多い地区だ。
また、沖縄から移り住んだ人も多いため、沖縄料理屋が多い。
都会的な雰囲気というよりは、庶民的で、古い町だ。
会社近くのサークルKの前にこの前看板が出ていた。
「○○会社様、長い間のご愛顧ありがとうございました。
新しい場所へ移っても、がんばってください」
と書かれており、感動した。
移転先のみなとみらい地区は、鶴見とは打って変わって新しい町だ。
高層マンションが立ち並び、平屋の民家など一つもない。
そんな新しいオフィスの生活にわくわくする一方で、鶴見に後ろ髪を引かれる思いもある。
引っ越し準備がようやく終わった夜の鶴見で、友人たちと最後のラーメンを食べた。
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