キャラバン サライ

夢は大空へ、努力は足元で、世界に目を向けながら足元から子供たちを見直していきたいと思っています。

今シーズンの短距離第一歩の前に

2011年06月12日 | Weblog
陸上競技の短距離、なんだかふっとこの種目に僕はたくさん育てられたんだ、と思った。

いままでそんなふうに思ったことは(たぶん)ない。
なんでこんなに短距離に親しみを感じているのだろう。

今年の目標の一つに「100mを11秒49」と書いた。
これは今年だけの目標ではなく、いわば社会人としての生涯目標。
去年も同じ目標を掲げて、11秒7台で終わった。

山中湖ハーフで今年の長距離シーズンが終わったため、そろそろ短距離の練習を始めるかと思った。
まずは、目標となる競技会を調べたり、横浜陸協に登録したり。

そしていよいよ練習に行こうと思った途端、なぜだろう、行動に移せないのだ。
急にびびってしまった。
練習を始めることに。
目標に向かって。

長距離ならば、まだまだ練習した分だけ速くなるという実感があるし、なにより全く未知の世界だから何をどうすればどれくらいの速さで走れるのかわからない。
バレーだって、ボートだってそうだ。
怖くもないし、興味と好奇心で体が動く。
だけど短距離は、とりわけ100mや200mは、僕にとって知りすぎている。
いやいや、そんな言い方をしたらかなり語弊ありだが、少なくとも年初に掲げた目標について言えば、その苦楽は体にしっかり染み込んでいる。

高校から大学までの7年間、それくらいの記録はたくさん出したし、また、その記録を目標とする人と練習をしてきたのだ。
その記録を出すためには、少なくともどれくらいの頻度でどれくらいの強度の練習をして、さらには日常生活でどれくらい陸上を意識しないといけないのかがわかる。
怖いのは、それがあくまでも「少なくとも」、つまり最低条件というところで、それだけのことをしても目標の記録が出る保証はどこにもない。
むしろ出ることのほうが希。
それが記録競技の常。

そんな勝手知ったる茨の道へ、今年もさあ一歩踏みだそうというところ。
悲しいかな、他の競技と違って好奇心だけでその一歩が出ない。

そんな風にもんもんと家の中で歩き回ったり、机の前で考えてみたり、無駄に着替えなんかしてみたり…そうしてふっと感じた最初に書いた思い。

僕は短距離という種目にこんなにも育てられていた。

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