オーデック ブログ

写真好きの建築女子が綴る、日々のあれこれ!

松の盆栽に隠された秘話

2009年03月09日 | 植物
この日に必ずかかってくる電話。

『おめでとう。いくつかな~』

電話の相手は母からです。実は私の誕生日なのですが・・・

この頃・・・母の優しさに癒されます。
先日、母より思いがけない秘話を聞きました。
(私もこんな話を聞ける年齢になったのね・・・と)

実家の庭での、なんでもない立ち話から始まりました。
私が松の盆栽を見ながら、
「この松、株立ちになっていてめずらしいよね~」と。
(広葉樹なら株立ちもありますが、針葉樹は幹は1本が普通です)

そこで、初めて母から聞いた話です

なんと、さかのぼること三十数年前、
父がヘルニアの治療のため数ヶ月、家を留守にしていたことがありました。
母は、その留守中アルバイトに出かけていたのですが、
その出先で一個のまつぼっくり(まつかさ)から、
小さな苗木が数本伸びているものを見つけたらしいのです。
『縁起がいいから持ち帰って育てたらいいだろう』と言われ、
父が治療で留守という事もあり、縁起を担いでそのまま植えたそうです。

そして、その時の松がここまで元気に育ったんです。

縁側でその話を聞いていた父も懐かしそうでした。
父の話では2本くらい枝が枯れたようなのですが、
今は5本の枝で、毎年父が手入れしています。
けして、りっぱな鉢ではありませんが、
この盆栽にこんな父と母の思い出が隠されていたとは・・・
母たちが元気なうちにこの話を聞けて良かったと、感激しました。

私の植物好きはこんな両親の影響かもしれません。

母からこの話を聞いた後、
ちょっとだけまつぼっくり(まつかさ)について調べました。
と、いうのも私も松のタネはよく知らなかったからです。

皆さんもまつぼっくりはよく知っていると思いますが・・・
なかなか興味深いんです。

若いうちは、まつぼっくりは開いていません。(開かないまま落下するものも)
鱗片のすき間にタネが閉じ込められているんです。
成熟すると鱗片が開いて中からタネが飛ぶんです・・・すごいでしょう。


これが、まつぼっくりのすき間に隠されていたタネなんです。
遠くへ飛ぶように、タネのまわりに薄い皮がついています。
まつぼっくりをよく観察してみると、開いたものでも、
下のほうにはこのタネが残っているものが見られます。

私なりに検証した結果ですが、
母が見つけた小さな松の苗木は、このまつぼっくりのすき間に残っていたタネが、
偶然にも土をかぶり、発芽に必要な適度な水分もあって育ったのではと。
なんとも植物の生命の神秘さを感じてしまいます(大袈裟かな)

母と父の思い出の松のお陰で、まつぼっくりの観察ができました


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