オーデック ブログ

写真好きの建築女子が綴る、日々のあれこれ!

常総市の新堤防視察 

2016年06月06日 | 土木の風景
来月に行われる女性建築士の全国大会、茨城県では常総市の水害の報告を予定。
私にとっては那珂川は身近ですが、鬼怒川はやや遠いこともあり、改めて川の特徴やこれまでの水害史など振り返って確認しております。

そんな中、女性建築士数名で5月27日に完成した堤防を視察。
27年9月10日 12時50分に決壊した堤防

写真は国土地理院の画像です


赤く囲んだのが、氾濫のなか話題になったへーベルハウスの住宅です。
決壊したのは約200m、決壊1ヶ所・溢水7ヶ所・漏水23ヶ所、堤防や河岸の洗掘31ヶ所

これらにより常総市の約1/3の面積、約40平方キロメートルまで浸水が広がってしまいました。決壊した堤防は約2週間で、応急復旧工事を終えました。

そして1月12日より本復旧工事に着手し、5月27日に新堤防が完成しました。見学は大成建設さんより、説明を受けることができました。


堤防の上からでさえ、川の流れが見えず河川敷もかなり広いのに、いかに9月10日の水量が多かったか改めて驚きました。新堤防は200m、鹿島と大成建設により造られました。高さは従来より1.4mかさ上げして5mに。順次リスクの高い区間の点検とかさ上げなど行われます。



堤防から氾濫した方向を撮影


ご近所をすべて失ったへーベルハウスが青空に寂しく見えました。市町村には、地域住民の所在地に応じたリアルタイムの情報発信を望みたい。
そして私達は、自らリスク察知し主体的に避難する心構えをもとう。

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