アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ヤイトバナ - 彦左公園(愛知・幸田)

2018-08-26 18:21:35 | みんなの花図鑑

今日の観察、ヤイトバナの 果実が出来るまで。
花は こんな花。
2本の白いチューブのようなものが見えてますが、
これが 花冠の下の蕚の中にある子房から出ている花柱です。



果実は こんな果実(成熟すると 表面が黄金色になる)
そこで 疑問。
花が、花のどこが、このような果実になるのか?
果実になる前、というか、果実の赤ちゃんを、
あなたは 見たことありますか?



センターの 個体を見てください。
萼片の下に 子房があり、それが すこ~~し 膨らんでいます。
たぶん これが膨らんで 果実になるのだろうな、
って想像できます。



これもそう、萼片の下の部分が 膨らみかけています。



これなんか、相当丸みを帯びてきていますよね (´∀`)
蕚の下に子房があり、それが 果実になるということなんですね。


エビスグサ - 愛知県岡崎市UK

2018-08-26 12:55:37 | みんなの花図鑑

((雑草だらけの(←失礼!))畑 に エビスグサと ケイトウ が。。。



エビスグサの 莢(さや)のほうが面白いので、
ケイトウは 背景に。



エビスグサ は ハブ茶の原料らしい (ー_ー)!!



エビス(胡) という名は 「えびすっさん」外国の神のように、
異国人のことで、エビスグサは 「異国からきた」という程度の
意味のようです。






タデ科 - 安城産業文化公園デンパーク

2018-08-26 11:30:06 | みんなの花図鑑

私は デンパークへ行って 写真に収めた花の名前が分からないと
ただちに デンパークに写真付きのメールで問い合わせます。
親切な担当者の方がいて 必ず答えてくださるのですが、
ときに あれ? と思うような答えをいただくことが
あります。



この花も 草本を集めた デンパーク内の「グラスウォーク」に植わっていて、
名前を問い合わせたのですが、
返ってきたお答えは ただの「タデ」というものでした(T△T)



いやぁー、タデ科なのは分かるけど、
サクラタデ とか 何とかミズヒキ とか 。。。種名を教えてください
と再問合わせしているのですが、現在のところ
答えは 返ってきていません。



「タデ科 園芸種」で検索すると、
赤い花のタデとして
ペルシカリア・アンプレクシカウリス
という種類と、
あと 「ポントクタデ」というのが
候補に挙がるくらいです。
ポントクタデの花穂は どことなく このタデ科と趣きが違うので、
のこるのは
アンプレクシカウリス
のほうだけになりますが、 タデ科の園芸種は 五万とある (´v_v`)
そうなので、決めきれません。



園芸用ブログに
ペルシカリア ファイアーテイル [Persicaria amplexicaule 'Firetail']
という種類が販売されているけれど、これも けっこう似ている。
いわく
「夏〜秋の長期にわたり、細く真っ赤な穂花を
たくさん咲かせる、野的な魅力満点の
タデ科の植物です。」
とか(#^.^#)



というわけで、
タイトルも 「タデ科」のままです m(_ _)m

ハクチョウソウ - 愛知県安城市OZ

2018-08-25 21:20:39 | みんなの花図鑑

ハクチョウソウ は 白蝶草。
白鳥ではなく、白い蝶 の 白蝶草 です。



学名の「Gaura(ガウラ)」は、ギリシャ語で
立派だということを表す「gauros」が語源となっています。



雄しべは 数えてみると 8本 あるように見えます。



雌しべは 一本ですが、雄しべより長いか、
雄しべの群れと 違う方向に伸びるようにしているようです。


ケテイカカズラ - 愛知県安城市OZ

2018-08-25 18:19:21 | みんなの花図鑑

ケテイカカズラ(毛 定家 葛) って開花期はいつごろなんでしょう?
残暑の焦げるような日差しの中で けなげにも咲いていました。
実は ケテイカカズラは 本州でも近畿地方以西~
朝鮮・中国に分布する常緑のツル植物だったんです。



オキナワテイカカズラは野生の、自然のカズラの花なので
余り匂いませんが、改良品種のテイカカズラは良く匂います。
よい匂いがするので、
キョウチクトウ科のジャスミン なんて言われます。



スタージャスミンという園芸品種は テイカカズラを
改良したものです。
もっとも、
ソケイジャスミン、ボルネオソケイも
スタージャスミンと 呼ばれています。



テイカカズラの名は、成就しなかった恋の執心で蔦葛となり、
恋人である式子内親王の墓に絡みついたという
伝説を脚色した謡曲「定家」に由来します。



テイカカズラ と ケテイカカズラ の区別ですが、
こうして裏から 花筒の部分を見て
花弁に近い膨らんだ部分の長さと その下の細い部分の長さを比べます。
両者がほぼ同じ長さであれば(つまり 寸胴ということですが) → ケテイカカズラ、
細いほうが 長ければ(つまり スマートなほうが)→ テイカカズラ
ということです。
でも 区別は、厳密には、ということで、
まとめて テイカカズラでよいのではないかと 思います。

ジャスミンに係る 過去ログ
ジャスミンの街 - ダマスカス・シリア

カロライナジャスミン - 堀内公園(愛知・安城)

オウバイ - 西尾市憩の農園




ハツユキソウ - 愛知県安城市OZ

2018-08-25 10:35:35 | みんなの花図鑑

トウダイグサ科の 杯状花序 の観察、その2 は
ハツユキソウ です。
学名 : Euphorbia marginata Pursh



いきなり ピンボケ写真ですが、
雌性先熟の証拠写真 です(これしか 撮れませんでした(T_T))
毛むくじゃらの壺(総苞 といいます) の中から
手前に 伸びてるのが 雌しべ=雌花 です。
通常、雌花が受粉し 子房が大きくなり 壺(総苞) の外へ
ぶら下がるようになったあと、
一枚目の写真のような 雄しべ=雄花 が成長を始めます。



ところが、このハツユキソウの株は
壺(総苞)の横に 子房(→果実)がぶら下がっていないのに
花粉を付けた 雄しべが伸びています。
(撮り方が 悪かったのか ?)
(台風で落ちちゃったのか?)

(後記)
ちょっと分かりました^^
ハツユキソウの花には 両性花と 雄花だけの花と あるんですね。
2枚目の写真は 両性花。
その他の画像は 雄花 ばかり撮っていたようです。

ややこしいですが、
まず 雄花 が開いて 花粉を放出し、
次に 両性花 の雌しべが出てきて受粉後
両性花の 雄しべが伸びる・・・
そんな順番のようです (´v_v`)




問題山積みですが 。。。(+o+)
ショウジョウソウでみた 蜜をためる分厚いくちびる型の腺体、
ハツユキソウにもあります、しかも 一つの花序に 4個も )^o^(



くちびる形の腺体(蜜腺)のまわりを 白い花びらのようなものが
取り囲んでいます。ハツウキソウのばあい、花弁はないのですが、
この 付属体 が 花弁の代わりをして 虫に蜜のありかを教えている
ようです(未確認)。


ショウジョウソウ - 愛知県安城市UC

2018-08-25 09:37:52 | みんなの花図鑑

トウダイグサ科の 花の おさらいです。
ショウジョウソウは 別名を「サマーポインセチア」といい、
ポインセチアとは同じユーフォルビア属の仲間です。
ユーフォルビアの不思議な花序も みな杯状花序の
バリエーションですね。

「トウダイ」といいますが、「灯台」 ではなく、
昔の「明かり燈台」 ↓ のことなんですね。

トウダイグサ科の「杯状花序」というのは
この 明かり燈台型の杯(「総苞」といいます)のなかに
雌しべ一本のみからなる雌花ひとつ と、
雄しべ一本のみからなる雄花が複数
収まっている 特殊な花序のこと。



まえおきは それくらいにして、目で見て確認しましょう。
いくつか花が写ってますが、
まず、下側の左手の花。
杯(総苞)の中から(というか 杯の皮を破って)雌しべ=雌花の花柱が伸びています。
(花柱の先は3裂する花柱分枝のそれぞれが2裂し、柱頭になる)
この柱頭の下に子房があります。
上側の3つの花のうち、左右の2つの花が 子房を形成した状態です。



子房は 受粉するとどんどん大きくなり、
もう 杯(総苞)には収まりきらないので、
花柄を伸ばして 杯に ぶら下がるような恰好に変化します。




上から見た 杯状花序 です。
雌花の子房が 花柄をのばして 杯の外に出た後、
雄花=雄しべ が成長を始めます。
分厚いくちびるのようなものが 杯(総苞)についています。
蜜を溜めた 腺体 で、これも杯状花序に特徴的なものです。
(雌性先熟)




最後は 果実です。
未確認ですが、ぶら下がっていたはずの子房が
成熟すると 天を仰ぎます (+o+)


ルリヤナギ - 愛知県安城市OZ

2018-08-25 07:50:19 | みんなの花図鑑

ルリヤナギ って、南米からきた 常緑低木、
木だったのですね?!



花冠は5弁の杯状で、
5個の黄色い雄しべが輪になって立っています。
どうみても ナス科の花ですね(´∀`)



葉が ヤナギの葉に似ているから ルリヤナギ ということなんですが、
ヤナギにも いろいろあるから なぁ...
カワヤナギ とか タチヤナギ とかに 似ているのかな??



たぶん昨日の 台風の 風で こんなになったんだと思いますが、
いっぽんの花序に 花後の果実の赤ちゃんが乗っかっています。
種子は 暖地でないと結実しないそうです。



ナガボノワレモコウ - 安城産業文化公園デンパーク

2018-08-24 11:31:01 | みんなの花図鑑

少し前にも アップしましたが、
ワレモコウより 花穂が長い ナガホノワレモコウ。
手前は つぼみ。



「ナガボノワレモコウは コバナワレモコウ(白花)と
ワレモコウとの間にできた自然雑種と考えられ、
連続的な変異が見られる。」
(三河の植物観察「ナガボノシロワレモコウ」)



つまり 白花のナガボノワレモコウ が出来て、
その 変種が この赤花の ナガボノワレモコウと
いうことだったんですね。
花は 穂先のほうから 下に咲いていきます。
赤いのは花弁でなく 萼片です。



ワレモコウとは 穂が長いことでも区別できますが、
雄しべが 萼片より長く伸びていることでも 区別できます。


ポンテデリア - 安城産業文化公園デンパーク

2018-08-24 11:02:29 | みんなの花図鑑
池の畔の植物 - その2。


ポンテデリアは ミズアオイ科の 水生植物。



咲いている場所は 池の畔ではなく・・・



池の中でした (T△T)



同じミズアオイ科の植物に ホテイアオイ があります。
花弁の 黄色の紋様 が よく似ていますね。



花茎や葉は 内部がスポンジ状になっており
水によく浮くような構造になっています。
(ヤサシイエンゲイ「ポンテデリア・コルダタ」より)

(参考)
ホテイアオイ - 愛知・豊田・柳ヶ瀬公園・ひょうたん池