アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

アケビ - 安城市UC

2019-04-27 09:26:40 | みんなの花図鑑

果樹園の 防鳥ネットに絡みついている アケビ です。
雌しべの先についているのは (蜜ではなく)雨しずく です。





雌しべの上の傘のような部分は 萼片です。





小葉は5枚あり、よくみるアケビより色が濃いので、一昨年見つけたときは ゴヨウアケビ かと思い、関係掲示板にお尋ねしました。たしかその時の答えは 栽培種なので 色は いろいろあるというようなものだったと思います。
小葉が5枚あるアケビには アケビ と ゴヨウアケビ(五葉あけび)があります。5枚あっても、どのような葉かによって アケビのばあいと ゴヨウアケビのばあいがあるのです。(最後の写真を参照)






こちらは雄花です。





雄花についての記事をネットで探していて 知ったんですが、アケビ の学名 は " Akebia quinata " って アケビアなんですね(^^




アケビの雄花。垂れ下がった花序の先端に多数付きます。淡紫色の雄しべが 6個あり、その外側に萼片 (がくへん) が 2枚あります。(ネットで見つけた 雄花の記事より)





先ほど触れましたが、小葉が5枚あるアケビには このアケビとゴヨウアケビがあります。
ゴヨウアケビの小葉には ふちが波状の鋸歯があります。
ゴヨウアケビは アケビと ミツバアケビのハイブリッドなので、小葉の形はミツバアケビの鋸歯を受け継いだものと思われます。
写真の小葉には波状の鋸歯が ありません。というわけで、アケビという判定です。




リンゴ - 果樹園(安城市)

2019-04-26 23:49:01 | みんなの花図鑑

ナシ園のなかに数本だけ リンゴが植えてあり、フェンスから道路側に枝が伸びています。




リンゴの品種は分かりません。




まもなく ナシの花がこのナシ園一杯に咲き誇るはずなのですが、リンゴの花は一足早いんですね。





すこし ピンクが入ったリンゴの花もあるようですが、このナシ園のリンゴは ナシの花ににて 真っ白です。




もっとも この真っ白のリンゴの花も つぼみのときは赤かったようですね



ナヨクサフジ - 安城市UC

2019-04-26 16:13:45 | みんなの花図鑑

問答無用で「ナヨクサフジ」とタイトルしちゃいましたが、クサフジの仲間であることは確かなのですが、反射的に「ナヨクサフジ」と断定するのはどうなのでしょう?





田んぼの畦に咲いていました。
ナヨナヨ(弱々)しているから ナヨクサフジ(弱草藤)なんだけど、クサフジ全般が ナヨナヨしているような(◞‸◟)





旗弁の爪部(筒状部)が長く、旗弁の舷部(そり返った部分)のほぼ2倍の長さがある。(松江の花図鑑)





花の筒部は、旗弁の舷部(左右にそりかえった部分)より長い。⇒ ナヨクサフジ
花の筒部は、旗弁の舷部(左右にそりかえった部分)と同長か短い。 ⇒ クサフジ、ツルフジバカマ、オオバクサフジ、エビラフジ、ナンテンハギ

(上記は クサフジの仲間比較画面 より)





クサフジの仲間にはいろいろあるけど、旗弁の爪部(筒状部)と 旗弁の舷部(そり返った部分)を比較して、前者が後者より長く(ほぼ2倍に)なっていれば、ナヨクサフジとほぼ断定できるのだ。




オニグルミ - 矢作川(岡崎市)

2019-04-25 20:37:44 | みんなの花図鑑

なぞなぞ風に。 さあて、これは何でしょう?!




赤いリボンの部分が 柱頭、とっくり型の部分が子房。めしべですね。
それにしても、産毛がすごい。




少し引いてみます。房のように めしべがたくさんありますね。




オニグルミの 雌花です。




雌花は上を向いています。 雄花はどこに・・・




雄花は 何本か 垂れ下がっています。
雌花に比べると、雄花は 迫力に欠けるので、きょうは雌花だけ。

オニグルミ(果実) - 矢作川

オニグルミ(雄花) - 矢作川

四川トキワガキ - 安城デンパーク

2019-04-25 09:24:12 | みんなの花図鑑

撮影は4月22日です。柿の実が まだなっているのです。さすが、常盤柿というだけのことありますね(^^ゞ
・・・って、常盤というのは 葉が常緑ってことでしょ ((+_+))




この柿の実は 豆柿に似てとても小さいのですが、豆柿と違い、甘味があって生食できるといわれてます。私はここでしか見てないので、食べてみたことありませんが。




ところが 去年の秋の果実と一緒に、今年の花がついているのです。こんなかわいい花です。




四川トキワガキは雌雄異株で、柿の実がなっているから、この株は 雌株なんですが、実がなってるということは どこかちかくに 雄株があるから、結実するんでしょうが、ちょっと見渡した限りでは見つかりませんでした。




常盤柿は日本ではほとんどが盆栽用です。googleで画像検索すると、以前投稿した私のブログ記事の写真をのぞいて ほとんどが 盆栽の四川常盤柿ばかりです(´∀`) でも原産地の四川省では10mにもなるというから驚きです。




カエデ・ベニシダレ - 安祥城址公園

2019-04-24 23:26:48 | みんなの花図鑑

安祥城址公園のカエデの花の観察、さいごは ベニシダレ です。
イロハモミジの園芸品種で、タムケヤマ(手向山)という品種らしい。




これが ベニシダレの花ですが、花のかたちも くびれがあって、より一般的なカエデの花と若干異なるようです。




ノムラモミジやイロハモミジのときは 雄花のほうが 雌花(両性花)より 花の数がずっと多かったのですが、このカエデは 雌雄が半々の割合で あるように見えます。
もっとも この個体が、雌性先熟期なのかもしれないですが・・・(未確認)




雌花といっても おしべがついているので 両性花と呼ぶべきなのかもしれませんが、雌花中の おしべは おしべとしての機能を失っているようなので、どちらの呼び方が適当なのか、迷うところです。




雌しべの子房は まだ受粉する前から 翼を両側に伸ばしだしているようです。





2つの雌花を比較しています。右手は 柱頭が2つに割れて、まだ 受粉してないみたいです。なぜなら、左手と比べて、子房両側の翼が まだ小さいから。





イロハモミジ - 安祥城址公園

2019-04-24 22:53:43 | みんなの花図鑑
カエデの花の観察、その2です。

安祥城址公園のカエデでいちばん数が多い イロハカエデ です。
イロハカエデの若葉は緑色なので、花の赤とのコントラストがきれいです。




手前のピントの合ってる方が <雄花>です。雄花には おしべしかないです。




雄花のおしべは 8本あるように見えます。





雌花の登場です。2つの花のうち、左手が雌花です。右手の雄花とくらべてみてください。
右手の 雄花には おしべしかありませんが、左手の 雌花には 中央の 翼果の赤ちゃん のほかに、おしべのようなものが周囲に伸びています。
しかし、何度もいいますが、この雄しべらしきもの、雄花の雄しべと比べて 小型です。それに 花粉を入れた葯がそのまま開かずに残っているではありませんか。
ネットの情報によると、イロハカエデの両性花のおしべの葯は開くことがなく、おしべとして機能していないのではという観察があります。(イロハモミジの両性花は雌花らしい





<雌花>(両性花)のオンパレードです(^^




ノムラモミジ - 安祥城址公園

2019-04-24 22:29:29 | みんなの花図鑑
またぞろ、カエデ科の雄花・雌花の観察です。

ノムラモミジは オオモミジ の園芸品種といわれてますが、イロハモミジの園芸品種との説もあり、私には (目で見て判別できないことは)よく分からないです。
若葉が陽の光を透かしてキレイです。




大きく葉で区別するとき、ヤマモミジの葉の鋸歯は不揃い、オオモミジの鋸歯は整然と揃っている。イロハモミジの葉は、小形。と判別するそうです。
さて、花ですが、放射状に延びるたくさんの花柄の先の、大多数が雄花で、1個か2個 雌花がついています。




おしべを放射状に伸ばしているのが <雄花>で、中央の、プロペラ型の翼果の赤ちゃんのような恰好をしているのが<雌花>です。<雌花>のほうは ほとんど 翼果の格好をしていますが、ちゃんと 柱頭が残っています。




この花序のばあいは 中央付近に 2個、雌花があります。それ以外は 雄花です。




この写真のばあいは 手前の 雌花 にピントを合わせました。雌花といっても もう翼果になりかけていますが、柱頭と 萼片がまだついたままです。





雌花が面白いので、同じアングルの写真ばかりですが、この写真の雌花のばあい、萼片、柱頭とともに、雄しべのような部分も1本残っています。
イロハモミジは同じ花序の中に、雄蕊だけを持つ雄花と、雌蕊と雄蕊の両方を持つ両性花を咲かせるといわれていますが、このノムラモミジも 雌花といってるものは 両性花なのかもしれません。




右手の(枝先側の)雌花を見ると、雄しべらしきものが残っています。なので、雌花というより 両性花なのかもしれないですね。




中央の<雌花>、子房の成長した翼果の赤ちゃんの手前に 2本の雄しべらしきものが見えます。
でも、周囲の<雄花>の おしべ より 小さいし、見かけが弱弱しいです。もしかすると、退化した おしべ なのかもしれないです。




ゲッケイジュ - ご近所

2019-04-24 10:57:56 | みんなの花図鑑

また、間違えちゃいました (ToT) 丸い花が葉の付け根からびっしりとついています。




それをみて、「これはミモザの仲間に違いない。なんという アカシアの品種だろう?」と。




でも、アカシアやネムノキのような葉をしていません。(←ここで一呼吸 置くべきでした)




息せき切って、「このきなんのき掲示板」に質問。「ゲッケイジュでは?」とお答えいただき、がっくりです。またやっちゃいました。ゲッケイジュ、実は 冬、葉だけのときに なんだろ?と質問して 恥ずかしい思いしてたのです。




なんでそんなに恥ずかしいのかというと、月桂樹(ローレル)は家の庭にもあるからです。しょっちゅう見てます。ところが ウチのローレルは こんな濃いサンゴジュのような葉っぱでないし、第一、ウチのローレルは 花を咲かせないんですよ(もちろん 気がついていないだけのことなんでしょうが (◞‸◟))
雌雄別株。日本に雌株は少ない。葉腋に淡黄色の小さな花が集まってさく。(松江の花図鑑)

クルミ 2題 - 於大公園(東浦町)

2019-04-24 09:31:16 | みんなの花図鑑

最初のクルミは こんな花。クルミとしか判らない。




イモムシみたいなのは 雄花だろうか。



葉でもついていれば、そこから検索できるのだけれど・・・
枝先に、花と一緒に若葉が出ているだけなので、検索もできません(T_T)




樹名板がかけてありますが、「クルミ」としか書いてないのです。↓





おそらくボランティアの方がかけてくださった 樹名板。何グルミか? 分かりません(T_T)





クルミ その2

こちらは オニグルミです。でも、背が高くて 低いところに枝がないので、近くに寄れません。
矢作川にいっぱいあります。

オニグルミ - 矢作川




葉は長さ 40~60cmの大型の奇数羽状複葉で枝先に集まって互生する。小葉は5~9対。(葉と枝による樹木検索図鑑)




オニグルミの雌花は赤くてきれいです。下垂しなく 上向きに咲くので、仮に咲いていたとしても、このように下から見上げる角度だと 見えづらいです。

オニグルミ(雌花)‐ 矢作川