アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

実が割れて真っ赤な種子が - ニシキギ科

2021-11-13 18:07:34 | みんなの花図鑑
マユミ

ニシキギ科の果実は10〜11月ごろ淡紅色に熟します。








マユミの果実も熟すと4裂し、真っ赤な仮種皮に包まれた種子が顔を出します。



マユミの果実は4つの部屋があり、種子は4個あります。




果実が4裂し、種子が4個あるのは マサキも同様です。





コマユミ

コマユミは マユミと名が付いていますが、マユミの仲間ではなく、ニシキギの仲間です。




前掲のマユミの果実は熟すと4裂しました。
このコマユミは熟して果実が割れて、種子が2つぶら下がっています。




場所は安城デンパーク。
樹名板には 「斑入りコマユミ」とありました。







コマユミは ニシキギのような枝に翼がありません。
ごく大雑把にいえば 翼のないニシキギがコマユミと考えたほうがいいかもしれません。





中国オオバナマユミ

これも安城デンパークのマユミの仲間です。
樹名板に「中国オオバナマユミ」とあります。




ところが 「中国オオバナマユミ」を画像検索すると、仮種皮の中から黒い実が飛び出した画像が出てきます。
この個体は 最近ようやく果実が割れたばかりで、種子はまだ出てきていません。
そのような黒い種子が見えるマユミは これとは別の場所にあります。
それがつぎに示す 名前調査中のマユミです。





現在調査中のマユミ

こちらはずいぶん前から、黒い種子が顔を出していました。
同じく安城デンパークの木ですが、樹名板がありません。




「中国オオバナマユミ」を画像検索すると、このような黒い種子が顔を出した果実の画像がよく出てきます。




なので、こちらのほうが 「中国オオバナマユミ」ではないかと、いま、調べてもらっています。






トウワタ - 蜜たっぷり2

2021-11-13 07:58:18 | みんなの花図鑑

舗装道路の側溝から一本だけ伸びていました。
ダンスする少女?
ユデダコ??




トウワタ属 は Asclepias で、ここから アスクレピアス とも呼ばれます。




「葉は対生、萼は5裂、花冠は濃橙紅色で5深裂し、裂片は反転。」(続・樹の散歩道「奇妙なトウワタの花の観察」)




「雄しべは花冠基部にあり、花糸は癒合して筒状になる。雄しべと雌しべは合体して蕊柱(ずいちゅう)を形成。」(同上)




この蕊柱(ずいちゅう)の雄しべの根元に 蜜があふれているのです。





「濃黄色の副花冠は蜜を貯めるカップ状の裂片 cup とカップ内側の角状の突起 horn で構成され、雄しべの背面につける。」(同上)




「ガイドレール guide rail は隣り合った葯の翼で形成されるすき間で、チョウの脚が下から入って上にスライドし、花粉器のクリップ clip に引っ掛かって花粉塊が引き出されて運ばれるという。」(同上)