アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ヒイラギモクセイ & ヒイラギ - モクセイ科

2021-11-22 07:40:51 | みんなの花図鑑

ヒイラギモクセイ

11月12日撮影。
ヒイラギモクセイは ヒイラギとギンモクセイの雑種と考えられていて、ギンモクセイのような花とヒイラギのような葉をつけます。




枝ごとに密集して咲く様子は ギンモクセイを受け継いでいます。




日本のヒイラギモクセイは雄株ばかり。
その雄株の雄花ですが、雄しべはわずか2本。




前の株は葉に鋸歯が見えませんでした。
こちらははっきり棘のある鋸歯が付いています。
でも、ヒイラギの鋸歯は もっと切れ込みが深いです。(後述)



花の中心に 雌しべの名残があります。




ヒイラギモクセイ

撮影日:11月13日
こちらのヒイラギモクセイの葉は 棘がはっきりしています。



ヒイラギとギンモクセイのハイブリッドといっても、どちらの特徴が出るか個体差があるようです。




@堀内公園





ヒイラギ

撮影日:11月21日
ヒイラギモクセイより2週間ほど遅れて咲きます。



ヒイラギの鋸歯は切れ込みが深いことが分かります。



雄しべはやはり2個で、この雄しべはまだ葯が割れていません。



この花もまだ葯は割れていませんが、花弁が反り返っています。



雄しべの花糸はくびれています。







メタセコイア(附・ラクウショウ)

2021-11-20 08:44:59 | みんなの花図鑑

於大公園(東浦町)のメタセコイアはまだでしたが、メタセコイアも美しく紅葉します。
これは 愛知県緑化センターのメタセコイアです。(去年の今日 11-20 撮影)




同上です。




これは安城デンパークのメタセコイアです。




雄花

ラクウショウと同様、早くも 雄花がついていました。











葉の観察

メタセコイアの葉は「対生」してます。




枝から葉の出方が同じ節から両方向に葉が出ています。




それぞれの葉は 小葉の集合ですが、小葉の出方も「対生」で、整然としています。



参考・ラクウショウの葉

ラクウショウの葉は互生です。




左:ラクウショウ 右:メタセコイア

ラクウショウ(附・メタセコイア)

2021-11-19 17:52:14 | みんなの花図鑑

於大公園(東浦町)の名物の一つ、ラクウショウ(落羽松)です。
ラクウショウは「松」の名が付きますが、別名「ヌマスギ(沼杉)」といわれるように、スギ(またはヒノキ)の仲間です。




ラクウショウといっしょに メタセコイアの樹も植わってますので、樹形の違いなどがよく観察できます。
槍のように先が尖っているほうがメタセコイアです。
それよりちょっと背が低く紅葉しているのがラクウショウです。
(一番手前の紅葉樹はイロハモミジです)




右がラクウショウ、左がメタセコイア。




面白い形の果実をいっぱいつけています。



















これは 雄花のようです。




サザンカ - 於大公園

2021-11-19 08:08:39 | みんなの花図鑑
於大公園(東浦町)でメジロがハナミズキの実を啄んでいるシーンを撮ったあと、
同じコンデジで近くに寄れないところにあるサザンカを撮影してみました。
八重咲きのサザンカです。


「サザンカはツバキとともに日本の野生種から選抜されて世界に広まった日本原産の園芸植物」
(箱田 直紀(日本ツバキ協会会長)「サザンカの名前とその変遷」pdf)




「日本の西南地域に野生するサザンカには、果実や種子が堅く、ツバキよりも小型であることなどからコカタシやヒメカタシなのどのような地方ごとの呼び名があったらしいのです」(同上)



「平安時代以前から、日本の野生植物に中国の書物に出てくる植物名を当てはめる作業が延々と行われました。
その過程で、中国名としてはむしろ日本のツバキに近い仲間に使われてきた「山茶(または山茶花)」の漢字がサザンカに当てられ、」(同上)




「ツバキには春に花が咲く木という意味から「椿」という日本国産の漢字が使われるようになったと考えられています。」(同上)




「しかし、それでも「山茶花」をサザンカとは読めないのですが、江戸時代初期の園芸書には山と茶が逆さになった「茶山花」とも書かれていて、これならサザンカと読めます。」(同上)




「つまり、「山茶花」と書く漢字名は、中国の植物名を日本の植物に当てはめる過程でツバキと混乱したことと、園芸家による誤記が重なったためだろうと考えられています。」(同上)







デンパークのオークたち - 紅葉4

2021-11-18 18:08:53 | みんなの花図鑑
デンパークには オークとか カシワの付く葉の形が一風変わった木が何本もあります。
私にはそれらの区別がつきません。
今回は 樹名板もないので名前もわからないものを含めて、まとめてアップしてみます。

最初の3本は 花木園です。

1. アカガシワ(花木園)















2. ピンオーク(花木園)











3. ピンオーク(花木園)











4. スカーレットオーク(グラスウォーク)
















5. ピンオーク (グラスウォーク)













6. ピンオーク (ギボウシ園端)













7. 名前不明 (白花マユミの奥)
















8. 名前不明 (カイノキ林横 ギボウシ園奥)
















イロハモミジ - 紅葉3

2021-11-18 09:31:04 | みんなの花図鑑

岡崎市でもみじの紅葉といったら東公園でしょう !(^^)!




東公園の「イロハカエデは約1500本」あるそうです。(weather_news「岡崎市東公園の紅葉見ごろ情報」)
(イロハカエデとはイロハモミジのことです)




私も 翼果を調べて東公園のカエデはほとんどイロハモミジ(イロハカエデ)であることを確認しています。




イロハモミジの翼は竹トンボのように割合水平に出ていることが多いんですよ
他のカエデ科の翼果の翼は カタカナの「ハ」の字のように垂れていることが多いのです。




見る人が見れば、葉の形でも違いが分かるそうですが。。。




私は 葉では イロハとそれ以外のモミジを区別できません。









場所によって 黄葉が勝っている紅葉もありますね




先ほどの見ごろ情報によると、11月16日現在で 色づきは まだ「全体の2割」だそうですが…




「見ごろは 11月19日ごろ~ 」となっていますので、数日のうちに一気に紅くなるんですね。


ドウダンツツジ、ガマズミなど - 紅葉2

2021-11-17 17:56:33 | みんなの花図鑑
ドウダンツツジ

ドウダンツツジはツツジ科ドウダンツツジ属の落葉広葉樹。




於大公園(東浦町)にて。












ガマズミ

ガマズミは レンプクソウ科ガマズミ属の落葉低木。
安城デンパークにて。




このガマズミは真っ赤に紅葉してましたが、園内には ほとんど緑の葉のままのガマズミもあります。













カイノキ

この画像は、昨年の11月15日のカイノキです。
カイノキはウルシ科カイノキ属の落葉高木。
安城デンパークにて。



今年は紅葉が少し遅れているようです。












手前がカイノキ、奥のそれより高い木は オークの仲間です(たぶんピンオーク)。




イタヤカエデ、メグスリノキなど - 紅葉

2021-11-17 09:36:25 | みんなの花図鑑
イタヤカエデ

高い木なので、コンデジ望遠で撮影。

植物学のほうでは、カエデとモミジの区別はなく、上の樹名板にあるようにすべて ムクロジ(カエデ)科なんですが。。。



園芸のほうでは このイタヤカエデなどのように葉の切れ込みの浅いものをカエデと呼び、



イロハモミジのように、葉が掌状に裂けるカエデを モミジ と呼んでいます。





メグスリノキ

メグスリノキは カエデと同じ Acer(カエデ属)の樹ですが、ごらんのように 葉に切れ込みがありません。



「メグスリノキ(目薬の木、眼薬の木)はカエデ科カエデ属の落葉高木(Acer nikoense)で、ミツデカエデとともに3出複葉のカエデとして知られている。メグスリノキは葉裏や葉柄の毛が多くふさふさとしていることからミツデカエデとは容易に区別できる。」(樹の散歩道「メグスリノキ その受難の歴史」)



日本にのみ自生する木で、上記記事によれば
「樹皮を煎じて飲めば眼や特に肝臓に何かと効果があるとして報じられ」
「国有林でも自生するメグスリノキが次々と被害を受ける」ことになったのです。






スズランノキ

スズランノキは スズランのような花が付く ツツジ科の樹です。



世界三大紅葉樹のひとつです。
他の2つは ニシキギとニッサボク。







ハナミズキにメジロ - 於大公園

2021-11-16 18:00:01 | みんなの花図鑑
午前中、「コウテイヒマワリ」をアップしたので、「皇帝」つながりで「コウテイダリア」を撮りに於大公園(東浦町)まで行ってみたんですが、今年は植えられてませんでした。



ままよ、とハナミズキを撮ってたら、メジロが果実を食べてました!








あいにく葉に隠れてついばんだところは取れなかったのですが、メジロは果実を丸ごと飲み込んでいるのでしょうか?




それとも、柿を食べるように、穴をあけて皮の中を食べているのでしょうか?







これは、ハナミズキを撮りだしたはじめのころの画像です。
よく見たら、2羽もちゃんと写っているではありませんか !(^^)!