アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ツリバナ、中国オオバナマユミ - ニシキギ科

2021-11-05 20:02:37 | みんなの花図鑑
ニシキギ科の果実の観察です。

ツリバナ

最初はツリバナ。
ツリバナとマユミはよく似ています。とくに花はそっくりです。




果実も、熟して裂開すると朱色の仮種皮に包まれた種子が露出するところなどよく似ています。



ただし、ツリバナは果実が5つに割れ、種子も5つあるのに対し、
マユミの果実は 4つに割れ、種子も4つです。



それと ツリバナの名の通り、果柄が長いですね。





中国オオバナマユミ

安城デンパークのギボウシ園に植わってる中国オオバナマユミです。





マユミにはの紅葉は ウルシ科のように真っ赤にはなりません。



果実は まだ4つに割れていません。




中国オオバナマユミかもしれないマユミ

同じく安城デンパークのグラス・ウォークの端に、こんな木が植わっています。
こちらは樹名板がなく、花のときに このきなんのき掲示板掲示板にお伺いして ヒゼンマユミではないかと候補を挙げていただきました。



ところが秋になり、葉が紅葉し、果実が実ってみると、どうもヒゼンマユミとはちがう木のようなのです。



果実が割れ、仮種皮の中から真っ黒な種子本体が顔を出しています。



そこで、再度このきなんのき掲示板掲示板にお伺いしてみたところ、「中国オオバナマユミ」ではないかとのク穂名をいただきました。
中国オオバナマユミは マユミの中でも真っ黒な種子が顔を出す特徴があるというのです。
でも、安城デンパークには 前掲の樹名板付きの中国オオバナマユミがあります。




というわけで、デンパークさんにお尋ねしています。

> お問い合わせいただきました植物名ですが、
> ギボウシ園にある、「中国大花マユミ」に似ていますが、
> はっきりとした名前は、不明で調査をしております。
> もうしばらく(2~3か月)ほど、待ってもらえないでしょうか。
> 判明しだい、改めてメールにてご連絡いたします。
> また、植物のラベルも設置もいたします。




シキザクラ、ミツバウツギ - 季節は今

2021-11-05 09:16:14 | みんなの花図鑑
シキザクラ

シキザクラの「最大の特徴は、ジュウガツザクラ、コバザクラ(フユザクラ)、コブクザクラ等と同じく、春と秋から冬にかけて咲く二季咲きであり、広義の冬桜の一つであることである。」(wiki「シキザクラ」)




しかも、豊田市小原地区のシキザクラなどは春よりも秋のほうが花が多いといいます。



この四季桜は 豊田市渡刈地区で撮ったものですが、当地では十月桜よりも 四季桜のほうが圧倒的に多いです。



というわけで、シキザクラのいちばんの花期は 今(秋)と言えそうです。








スタフィレア・ピンナータ

ミツバウツギ科のスタフィレア・ピンナータです。

Staphylea pinnata L.
スタフィレア・ピンナタはヨーロッパから小アジアにかけて分布する、高さ5mになる潅木です。(山科植物資料館「スタフィレア・ピンナタ」)




ミツバウツギ科は北半球の熱帯から温帯に広く分布し、 5属約50種が知られています。日本には、ミツバウツギ(Staphylea bumalda)や奇妙な名前のショウベンノキ(Turpinia ternata)、秋になると赤い果肉から綺麗な黒い種子を覗かせるゴンズイ(Euscaphis japonica)などが分布しています。(同上)



「スタフィレア・ピンナタとアメリカ原産のスタフィレア・トリフォリア(Staphylea trifolia)の果実は、「ブラダーナット(Bladder nut)」と呼ばれます。食用にもされますが主に鑑賞に用いられます。果実は、英名の通り「膀胱」もしくは「浮き袋」のような形を」しています。(同上)
6月のデンパーク - 樹の花と実篇




スタフィレア・ピンナータについての解説は上記記事ぐらいで、詳しい花期が分からないのですが、安城デンパークの咲き方を見ると本来は6月ごろと思います。
でも、今の時期に返り咲きしていることはよくあります。