アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ラクウショウ(附・メタセコイア)

2021-11-19 17:52:14 | みんなの花図鑑

於大公園(東浦町)の名物の一つ、ラクウショウ(落羽松)です。
ラクウショウは「松」の名が付きますが、別名「ヌマスギ(沼杉)」といわれるように、スギ(またはヒノキ)の仲間です。




ラクウショウといっしょに メタセコイアの樹も植わってますので、樹形の違いなどがよく観察できます。
槍のように先が尖っているほうがメタセコイアです。
それよりちょっと背が低く紅葉しているのがラクウショウです。
(一番手前の紅葉樹はイロハモミジです)




右がラクウショウ、左がメタセコイア。




面白い形の果実をいっぱいつけています。



















これは 雄花のようです。




サザンカ - 於大公園

2021-11-19 08:08:39 | みんなの花図鑑
於大公園(東浦町)でメジロがハナミズキの実を啄んでいるシーンを撮ったあと、
同じコンデジで近くに寄れないところにあるサザンカを撮影してみました。
八重咲きのサザンカです。


「サザンカはツバキとともに日本の野生種から選抜されて世界に広まった日本原産の園芸植物」
(箱田 直紀(日本ツバキ協会会長)「サザンカの名前とその変遷」pdf)




「日本の西南地域に野生するサザンカには、果実や種子が堅く、ツバキよりも小型であることなどからコカタシやヒメカタシなのどのような地方ごとの呼び名があったらしいのです」(同上)



「平安時代以前から、日本の野生植物に中国の書物に出てくる植物名を当てはめる作業が延々と行われました。
その過程で、中国名としてはむしろ日本のツバキに近い仲間に使われてきた「山茶(または山茶花)」の漢字がサザンカに当てられ、」(同上)




「ツバキには春に花が咲く木という意味から「椿」という日本国産の漢字が使われるようになったと考えられています。」(同上)




「しかし、それでも「山茶花」をサザンカとは読めないのですが、江戸時代初期の園芸書には山と茶が逆さになった「茶山花」とも書かれていて、これならサザンカと読めます。」(同上)




「つまり、「山茶花」と書く漢字名は、中国の植物名を日本の植物に当てはめる過程でツバキと混乱したことと、園芸家による誤記が重なったためだろうと考えられています。」(同上)