アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

南九州ドライブ旅 (1) 霧島連山

2021-12-22 11:01:51 | 小旅行
gooブログフォロワーのひとり shuさんのブログ記事「鹿児島県の日本百名山ツアー」を読んでいたら、私たちもむかし南九州をドライブして旅したことを思い出しました。
マイアルバムを調べてみたら もう9年も前のことでした。
あまりに懐かしかったので、ここにアップし追体験したいと思います。
時期は 11月の26日から4日間のことです。


韓国岳

1日目は宮崎空港に降りて 青島などに行ったのですが、それは割愛します。
2日目、宮崎から仕事でよく使った青井岳荘の横を走る自動車道に乗って都城経由で霧島連山をドライブします。
これは 小林市を過ぎたあたり、山のふもとで撮った韓国(からくに)岳です。


ところで旅行先を「鹿児島県」でなく「南九州」とまとめたのにはいちおう理由があります。
廃藩置県以前、この地域は薩摩藩と都城藩が置かれてました。
今でも国の行政区分では上の2つの藩をまとめて「南九」とすることが多いのです。


位置関係がよくわからないので、Google Earth を使って3Dビューを作ってみました。
地図と反対に 北側から南を俯瞰してます。
手前が霧島連山 (きょうのドライブ地)
そのむこうの錦江湾のなかに 桜島(あすのドライブ地)
さらにその向こうに 開聞岳(あさっての訪問地)
が見えます。



途中小さな滝や紅葉を楽しんで、目の前に韓国岳が眺望できるえびの高原駐車場で小休止。




陽に照らされた韓国岳の山肌がなんとなく白っぽいです。




それもそのはず、昨夜の冷え込みで 山に雪が降っていました。



不動池

振り返ると足元には真っ青な湖面の不動池がありました。



ICE (Image Composite Editor) で上の写真ともう1枚を合成。便利な時代になったものです。




韓国岳(つづき)

えびの高原から少し南に移動した地点からの遠望。



爆発的噴火によって 会津磐梯山のように山が2つに割れたのでしょうか?







大浪池

韓国岳のあとは霧島連山の東端 高千穂峰のほうに向かうのですが、どこにも登らないのはつまらないということで、韓国岳と新燃岳の間にある大浪池まで上がってみることにしました。
といっても普段山歩きなんてしてない彼女にはきつかったようです。途中下山する人から枝で作った杖をもらって、一歩一歩あえぎながら歩くことになりました。



ようやく湖の標高までたどり着きました。




これが大浪池です。
大浪池は 約6万年前の噴火によって出来たカルデラ湖です。
湖の向こうが韓国岳です。




先ほど、上の画像ともう1枚とをICE を使って合成した画像です。

伝説があります。(↓ 最後だけ)
お浪は、この池にすむ竜王の化身でした。庄屋夫婦の熱心な願いに感じて、しばらくの間庄屋の娘となっていたのでした。それから、この池を「お浪の池」と呼びました。それがいつのまにか「大浪の池」となってしまったのです。





岩の下には 高さ5cmくらいの霜柱がありました!




新燃岳方面への道です。
新燃岳(しんもえだけ)はこの1年前大規模な噴火をしていて、当時はライブカメラなどを覗いたりして注目の山でした。




高千穂峰

高千穂河原鳥居です。



高千穂峰は都城盆地などの平野部から望むことができ、「都城盆地にしばしば発生する雲海に対し山頂部が島に見えることから霧島の名の由来ともなったと」いわれてます。


プラタナス、モミジバフウ、そしてニレ

2021-12-21 08:17:27 | みんなの花図鑑
樹形と球果の観察@柳川瀬公園(豊田市)
(とりあえず画像だけです。コメントはのちほど m(_ _)m )
↑ こう書いてから6時間が経ってしまいました(ToT)
何をやってたのかというと、庭のアオギリやローレルやネズミモチの剪定して落とした枝や葉を埋めるピットを掘っていたのです。
暗くなってきたので、中断しました。
あと2,3日はかかりそう (T△T)



プラタナス(モミジバスズカケノキ)

背の高いプラタナス。
木肌は白を基調とした独特の模様をしています。








さて、プラタナス(学名: Platanus)は、スズカケノキ科スズカケノキ属に属する植物の総称です。




私たちが 普通プラタナスと呼んでいる種類は、下の図の真ん中の「モミジバスズカケノキ」であることが多いです。


葉と枝による樹木検索図鑑「スズカケノキ、モミジバスズカケノキ、アメリカスズカケノキ」より作成




モミジバスズカケノキは スズカケノキとアメリカスズカケノキの雑種です。




モミジバフウ(アメリカフウ)

葉が落ちて面白い樹形が目立つモミジバフウです。



葉は落ちても 球果は残っています。



こんな紅葉した葉を見ると まさに「モミジバフウ」ですが、「アメリカフウ」が正式だとする見解もあります(庭木図鑑 植木ペディア > モミジバフウ)



別の、まだはが残っているモミジバフウの木。




アキニレ

最初、確信が持てなかったので「アキニレ?」としていました。
アップしたら、間髪入れず、
なつみかんさんから
「間違いなくアキニレですね。
私が大好きな木です♡」
とコメントをいただきました !(^^)!



ハルニレは春に花が咲いて果実を実らすので、秋の葉はこんなにきれいに紅葉することはあまり無いですね。



この木も特徴的な肌をしています。


。。。
ブログフォロワーのshuさんが霧島連峰と開聞岳に登られた記事を読んでいて、
私もむかし 南九州にドライブ旅行したことを思い出し、懐かしくなってそのとき撮った写真をアップしたくなりました。
てなわけで、明日は「南九州の旅」を特集する予定でいます !(^^)!



増補版?綿毛に包まれていたい

2021-12-20 15:00:00 | みんなの花図鑑

去年の今ごろ、こんな記事を書きました(↓)
綿毛に包まれていたい
寒波襲来! 寒くて自転車にも乗れません Orzこんな日は 日向を散歩するのがいちばんです (^^♪タンポポアキノノゲシノゲシ......

今年も急に寒くなって、とても自転車には乗れません。
散歩で出会うのは こんな綿毛ばかり !(^^)!

はじめ、アキノノゲシの綿毛かと思ってましたが…



なつみかんさんから「コウゾリナかと思いました」と、コメントいただき…



私も 枝ぶりと枯れた葉の付き方からして、コウゾリナだと思うようになりました!(^^)!



手に乗ってきた綿毛。


サザンカ - 島にも垣根にも

2021-12-19 11:10:31 | みんなの花図鑑

今朝の新聞に、三河湾に浮かぶ佐久島のサザンカのじゅうたんの話が載っていました。
それできょうは、(近くの山崎町の)垣根に咲いていた色とりどりのサザンカを乗っけます。




新聞のほうの話は こんな内容です:
三河湾に浮かぶ佐久島(西尾市一色町)。「三河湾の黒真珠」ともいわれるこの島で、信仰を集める白山神社近くの山あいでは、約百メートルの道の両側にサザンカが並ぶ。




もともとサザンカは、2003年に閉鎖された県佐久島青少年キャンプセンターに800本植えられていた。閉鎖後は手入れが行き届かず、うっそうとした森に。だが手付かずのまま残ったおかげで、森の小道が12月いっぱいは、あでやかな濃いピンクのじゅうたんに変身するようになった。




サザンカのじゅうたんの見ごろは12月末まで。運が良ければ、きれいなハート形の花びらを見つけられることも。
(中日新聞 <三河撮りある記>「(102)佐久島・白山神社近くのサザンカ」より抜粋)




ここにアップした画像は 午後4時ごろ撮ったもので、夕日を透かしてみたものや日陰になってるサザンカばかりです。





IrfanViewという無料ソフトで明るさを修正しています。




先ほどの 佐久島の話ですが、島にはもうひとつ花が生み出すじゅうたんがあり、それが自生するヤブツバキ。
こちらのほうは 花期は2月〜4月。




かつての佐久島青少年キャンプセンター ↓

昭和41年制作の佐久島青少年キャンプセンターを描いた動画「佐久島の歌」の一こま




サザンカは花弁が一枚一枚分かれてハラハラと落ちますが、ツバキのほうはおしべと花弁が一体となってポトリと落ちます。









おしべのあるサザンカはよく蜜を出します。メジロなどがよく飲みに来ています。




左の赤いほうには雄しべが見えてますが、右の白いサザンカには雄しべが見えません。




八重の花弁は 雄しべが花弁化することでできたと言われてます。




本来の機能を忘れてしまった八重のサザンカ。




そう考えると、美しさの中に哀れを感じます。




さらばイロハモミジ - Selamat Jalan

2021-12-18 10:26:35 | みんなの花図鑑

もうすぐクリスマスだというのに、まだ紅葉の絵ですみませんm(_ _)m
いちおう、12月14日、柳川瀬公園(豊田市)でコンデジ撮影したイロハモミジです。



もう、これで 紅葉はおしまいのつもりで
タイトルは
さらばイロハモミジ !




では 副題の 「Selamat Jalan」は何でしょう??



「Selamat Jalan(スラマッ・ジャラン)」はインドネシア語で「さらば」という意味なんです。




インドネシア語はもともとマレー語なので、マレー語でも同じです。



Jalan (じゃらん)という言葉は日本でも、とてもなじみのある言葉ではないでしょうか
「じゃらん」は動詞で「行く」、名詞で「通り」のことです。
「jalan-jalan(じゃらん・じゃらん)」と2つ続ければ 「歩く、歩く」ですから、「散歩する」「ブラブラ出かける」「旅行する」の意味になります。




「Selamat」はインドネシア後の挨拶で一般的に付属する単語で、Selamat だけでは「安らかな」くらいのニュアンスかな?
Selamat Pagi (スラマッ・ギ)といったら「おはようございます」で 英語の「Good morning」。Good に当たるのが Selamat です。





実は インドネシア語(マレー語)には もう一つの「さらば!」「さようなら」があります。
それが Selamat Tinngal(スラマッ・ティンガル)です。
2つの「さらば!」は使い分けなければなりません。
「Selamat Jalan」は 「行く」人に対して「さようなら、道中御無事で」と見送る人がいう別れの表現なのです。
「Selamat Tinngal」は「留まる」「住み続ける」人に対して 旅に出る人が「滞在中はお世話になりました、それでは行ってまいります」というニュアンスなんです。



インドネシアのロックグループ Tipe-X のヒット曲(というか 私のいちばん好きな曲)に
Selamat Jalan
があります。

上は私が見ていたころの YouTubeですが、今は削除されてありません。
Official Video ならまだありましたので そちらのリンクを張っておきます。
Tipe-X - Selamat Jalan | Official Video

歌詞の意味が知りたくて 自動翻訳してみたのですが、ハチャメチャで (´v_v`)

どなたか この歌詞の意味がお分かりになる方がいらっしゃいましたら 教えてくださいませ (^_-)-☆


ネリネ・ボウデニー - 冬のヒガンバナ

2021-12-17 10:17:10 | みんなの花図鑑

冬のヒガンバナ(ネリネ)がきれい。




咲いていたのは、とある しゃれた邸宅のしゃれた門扉のまえ。
(左下一部修正済み)




で、例によって、名前が分かりません。

Google Lens で検索すると、色々出てきます。





Google Lensをかざすときは なるべく検索しやすいように。





こんなシベ。





まあ、総称してネリネ属ということで…


















メタセコイアと落羽松 - 似たもの同士

2021-12-16 09:35:28 | みんなの花図鑑
メタセコイア

メタセコイアの名は 「常緑樹であるセコイア に似た木の化石としてメタセコイ アは発見されました。 そこで発見者は、ギリシャ語で、「後の・変 わった(meta)」と「セコイア(sequola)」を合われて名付けました。」(「メタセコイア」pdf)




樹形は先のとがった槍型がほとんどです。












葉も対生で整然としています。



対生とは枝の同じ節から左右対称に葉が出ることですが…




メタセコイアは小葉もまた対生に出ています。

(追記)
メタセコイアは複葉だと思ってましたが、実は小葉みたいな細い一枚一枚が葉なのだそうです。
葉の根元をよく見ると、対生ですが、上下で対生の面がずれています。
1つ飛ばしで、同じ位置に葉が付いています。
したがって、メタセコイアは複葉ではなく、「小さな細長い単葉が枝に十字対生している」ことになります。
でも、「葉は1枚の単位で落葉する。」と考えれば、メタセコイアは十字対生する小葉を持った複葉になります。





ラクウショウ(落羽松)

落羽松の名は「細かい葉がびっしりと水平に並んでつく枝を鳥の羽に見立て、秋になると、その羽状の葉が枝ごと落下することから」(あきた森づくり活動サポート「樹木シリーズ177 ラクウショウ」 )
落羽松の別名は、 沼杉(ヌマスギ)です。湿地に生えることが多いので。




先ほどから、出てきてますが、落羽松の実は独特です。




落羽松の実にはたくさんの油分が含まれています。
下に落ちている果実を拾うと分かりますが、手に油がべっとりつくことがあるのでご注意を。












メタセコイアの葉が対生だったのに対し、落羽松の葉は互生です。枝から葉が交互に出ています。
左右対称ではないので、いささかごちゃごちゃした感があります。


シキザクラ - 柳川瀬公園

2021-12-15 09:50:09 | みんなの花図鑑

豊田市のいちばん岡崎市に近い公園、柳川瀬公園の四季桜です。




バックは ラクウショウ(落羽松)です。




落羽松もそれなりに面白いので、桜と松とコラボしようと考えたのですが、四季桜だけで10枚を超えてしまい長くなるので、独立することにしました。








Gifアニメにしてみました。




柳川瀬公園には四季桜が何本もあります。
こちらは モノトーンが美しい並木。



コンデジで。



別のところの四季桜。
紅葉した葉を撮ってみました。







最後は やはり落羽松の前で。

エリカ - ツツジ科

2021-12-14 09:56:27 | みんなの花図鑑

冬はエリカ。



ツツジ科の花は 春から夏が花期のことが多いのですが、同じツツジ科でも エリカ(Erica)は冬が花期です。




花筒がとても長いです。



ブヨ?みたいな虫が筒の中に入らず外側を舐めています。




(余談です)
ブヨと言いましたが…一般的には ブユと呼んでいるようです。
ブユはハエ目(双翅目)カ亜目ブユ科(Simuliidae)に属する昆虫の総称。ヒトなどの哺乳類や鳥類から吸血する衛生害虫である。関東ではブヨ、関西ではブトとも呼ばれる。」(wiki「ブユ」)



これなど、筒の口が閉じています。








黒シベが目立つ 蛇の目エリカ。

ガーベラ - 帯化は美しいか

2021-12-13 18:16:33 | みんなの花図鑑

一般的なガーベラ(Gerbera)です。
古くはハナグルマと呼ばれていたそうです。



ガーベラ(Gerbera)は キク科ムティシア亜科ガーベラ属の総称で、日本での本来の花期は4–9月頃のはずですが、今ではこんな冬にも観賞できるように温室栽培されたものが売られています。




キク科ムティシア亜科の頭状花序は花弁一つ一つが花(舌状花)であり、中心のシベの塊のようなのも一つ一つが小さな花弁を持った花(筒状花、管状花)です。




舌状花は花弁の一枚だけが肥大化した雄しべを持たない小花です。



ここからは ちょっと特殊な花の紹介です。

筒状花の一部が花弁化しています。
八重咲きというのは 雄しべが花弁に変態してできることがほとんどなんですね。だから八重の花には雄しべが無い、とか。




この花は中心の筒状花が2つが合体したような形をしています。
こういう現象を帯化といいます。
野草でも、セイタカアワダチソウやマツヨイグサの類などの帯化はけっこう目にすることができます。




帯化は植物ホルモンの異常分泌によって引き起こされると考えられています。
異常分泌にはさまざまな原因が考えられますが、ひとつの原因はある種のバクテリアの寄生。
この寄生によって異常分泌が起こり、その結果生長点の細胞が異常に増殖して帯化が起こるというのです。


園芸センターのガーベラもけっこうな割合でこの帯化した花が出回っています。


でも、私は マツヨイグサでもガーベラでも 退化してないほうが好きです。