アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

アネモネ - 風の花、冬の農園

2021-12-12 09:27:30 | みんなの花図鑑
アネモネ ポルト

はじめこの記事の副題は「師走の農園」でした。そう、ここは クリスマスと正月間近の憩の農園。



とうぜん、クリスマスホーリーやシクラメンやポインセチアはありますが、一番輝いていたのは このアネモネでした。




ラベルには「陽だまりの花 アネモネポルト」と書いてあります。




アネモネ オーロラ

アネモネは、ギリシャやトルコなど地中海沿岸を原産とする、キンポウゲ科の球根植物です。



アネモネは、英名に「Windflower」という別名があるように、ギリシア語で「風」を意味する「anemos」に由来しています。



風通しの良い場所を好むから、風の多く吹く季節に咲くからなど諸説がありますが、理由ははっきりしません。(ヤサシイエンゲイ)



ラベルには「アネモネ オーロラ」とありました。





アネモネ ポルト

ふたたび、 アネモネ ポルト。



「ギリシア神話の時代からあるアネモネは、今では様々な園芸品種があり、アネモネ ポルトは寒さに強く凍るような場所でも楽しめる、草丈が短く花立ちのよい品種です。」(弥生おばさんのガーデニングノート「花と緑の365日」)




・アネモネの花は光や温度に反応して開いたり閉じたりを繰り返します。(趣味時間「風の花「アネモネ」の神話と花言葉」)



・アネモネの花には花びらがなく、花びらに見えている部分は実は「萼(ガク)」と呼ばれる部分で、本当の花びらは中心の紺色の部分です。そしてガクに見えるのは実は葉っぱです。(同上)

これは何でしょう?‐ シソ科?

2021-12-11 09:54:52 | みんなの花図鑑
12月ももう中旬だというのに、11月にみた野草の正体がまだ分かりません。
自分で調べなければ覚えれないことは分かっているのですが。。。
よろしければ教えてください。


これは何でしょう? (その 1)

場所は堀内公園(安城市)の池のほとり。
野草だと思います。
花期を過ぎて果実になっています。




草丈は40cmくらい?



同じ個体ですが、撮り方によっては こんな風にも。



撮影時刻は 正午です。
さんさんと注ぐ陽を サワグルミの木の下で避けながら 芝生の上で昼食を取っていたのです。
食べ終わって、ごろりと横になったときに 目の前にこの草が飛び込んできました。







種子はどうなっているのか、覗き込んだ図です。



同上。



別の枝。



同上。



同上。



ふたたび、全景。





これは何でしょう? (その 2)

面白いもので、その翌日、こんどは別の場所で、同じような野草を見ました。
(その1)は沖積平野の池のほとり。
今度のは 洪積台地のイチョウの木の下です。



私には (その1)と同じ野草に見えます。



ただ 形が面白いので。












アメリカキンゴジカ

一見似たような感じの野草に キンゴジカやアメリカキンゴジカ があります。




最初 (その1)(その2)を見つけたときは このアメリカキンゴジカではないかと思いました。



でも、こうやって比べてみると、問題の野草とは果実の形が違います。
なお、これは アメリカキンゴジカです。なぜなら、果実が5つの部屋に分かれているから。
キンゴジカのほうは もっと多くて10前後の小部屋があります。




シソ

もうひとつ、似ていると思ったのは このシソです。







でも、背丈も違うし、実の付き方もちがう気がします。
だいいち、生えている場所がちがいます。このシソは畑にあったものです。






復刻・日本にセイヨウヒイラギはあるのか

2021-12-10 20:12:19 | みんなの花図鑑

この時期になると 園芸コーナーにクリスマスの飾りつけ用として 葉っぱがトゲトゲで赤い実の木が並べられるようになります。
ラベルに「クリスマス・ホーリー」とありますが、「ホーリー」は 英語の Holly で モチノキ(属)のことです。(「Holy」 聖なるではありません)@西尾市憩の農園
クリスマスの飾りつけに使うモチノキ属の木ならば みんな「クリスマス・ホーリー」で問題ないのですが、
モチノキの種類は ヨーロッパでは ヨーロピアン・ホーリー(セイヨウヒイラギ(モチ))
アメリカでは アメリカン・ホーリー(アメリカヒイラギ(モチ))
そして日本では 上の画像のチャイニーズ・ホーリー(シナヒイラギ(別名、ヒイラギモチ))がもっぱら使われています。



これもシナヒイラギ(ヒイラギモチ、チャイニーズ・ホーリー)です。@安城デンパーク
日本では 葉っぱに棘のある赤い実のなるモチノキ属の、クリスマスの飾りつけに使われる木は このシナヒイラギがほとんどです。そしてこれは セイヨウヒイラギ(狭い意味での クリスマス・ホーリー)ではありません。
なのに、園芸コーナーでは 「クリスマスホーリー(セイヨウヒイラギ)」の名で売られていることが良くあります。
私は気になって仕方がありません。
去年かなり詳しく書いたので、再掲します。


日本にセイヨウヒイラギはあるのか
この時期になると 園芸コーナーにクリスマスの飾りつけ用として 葉っぱがトゲトゲで赤い実の木が並べられるようになります。クリスマスホーリー(ホーリーというのはモチノキ科のことです)と......


なつみかんさんよりコメントをいただきました。
返信文を書いたのですが、記事へのリンク(URL)を含んでいて その文を受け付けてくれないので、ここに お返事を書きます。
---
なつみかんさん、おはようございます。
ようこそ!モチノキ専科へ(^_-)-☆
そのサイトのホーリーには出典が書いてあって
セイヨウヒイラギ by M a n u e l
https://flic.kr/p/jihKSq
https://creativecommons.org/licenses/by/2.0/

となっています。元のページへ行ってみると海外サイトで
en el Jardín Botánico de Madrid
(マドリッドの植物園で)
となっています。
正しく「セイヨウヒイラギ(モチ)」です^^

ただし、EverGreenのサイトの下のほうにある日本語の参考記事
●セイヨウヒイラギを育てたいなら、ここで確認
クリスマスホーリーの育て方(ガーデニング花図鑑)
https://sodatekata.net/flowers/page/758.html
の画像は セイヨウヒイラギではなく、
明らかに
ヒイラギモチ(ヤバネヒイラギモチ)
であり、画像とタイトルが間違ってます。

白い実、赤い実 - ナンキンハゼ、サンシュユ

2021-12-10 08:59:37 | みんなの花図鑑
白い実はナンキンハゼ

安城デンパークにはたくさんの種類のナンキンハゼがありますが、この白い実をつける木は鉄砲山の背の高い木です。




施設として整備される前から この丘に自生していたナンキンハゼかもしれません。



「10〜11月に褐色に熟して裂開し、3個の種子を出す。種子は約7mmの広卵形。白いロウ質の仮種皮に包まれ、冬になっても果実の中軸についたまま残っていることが多い。(樹に咲く花)」(松江の花図鑑「ナンキンハゼ」より)



「表面は蝋質の仮種皮に包まれており、火をつけると燃える。」(植物雑学図鑑「ナンキンハゼ」)



「種子はなかなか散布されず、真冬でも枝先に残っている。」(同上)




「様々な鳥が食べており、鳥によって散布される。」(同上)





赤い実はサンシュユ

この木はデンパークの鉄砲山のお堀?にあります。



巷でよく見るサンシュユとは ちょっと違い名前が以下のようになっています。

「セイヨウサンシュユ サンシュユ 違い」でググると、以下のような記事に出会います
「両者のちがいは、サンシュユでは葉の裏の葉脈の分かれ目のところにヤマボウシと同じように褐色の毛がはえていることと、 小花梗が苞片より明らかに長いのに対し、セイヨウサンシュユでは毛がなく、 また小花梗も総苞とほぼ同じかやや長い程度であることぐらいです。」(大阪百樹「サンシュユ Cornus officinalis」)













ドウダンツツジ - 紅葉と果実

2021-12-09 10:13:16 | みんなの花図鑑
先日、ドウダンツツジをオタフクナンテンと勘違いしてらっしゃる方がいて、急遽、比較のためにとり上げましたが、今回は 純粋に紅葉がきれいだったので。。。
安城デンパーク・花木園のドウダンツツジです。



「ドウダンツツジ(灯台躑躅、日本吊鐘、学名Enkianthus perulatus)は、ツツジ科ドウダンツツジ属の植物。「ドウダン」は、枝分かれしている様子が昔夜間の明かりに用いた灯台(結び灯台)の脚部と似通っており、その「トウダイ」から転じたもの、また、「日本吊鐘」の方は中国名に由来する。」(wiki)



これは植栽のドウダンツツジですが、分布は 「日本(本州:千葉県・静岡県・愛知県・紀伊半島、高知県、鹿児島県)、台湾」(EVERGREEN・植物図鑑「ドウダンツツジ」)と限定されているようです。




先だっても観察しましたが、ドウダンツツジの葉は真ん中より先のほうが幅広のようです。
そして(この画像でははっきりしませんが)葉脈が透けて見えることが多いです。




ドウダンツツジの紅葉と同じ時期、果実が実ります。




マッチ棒のように果柄が長いです。
果実は同じ色をしていますが先のとがった部分が花柱です。下に同じ色の萼が付いています。



アーカイブ
1月

果皮が割れて種子が飛びだしたあと。小さなユリノキの果実のようになります。
2019-01-07 @西尾市憩の農園



2月

はじけた果実と冬芽。
2018-02-19 @岩津天神(岡崎市)



3月



冬芽
ドウダンツツジの冬芽は、花芽と葉芽が一緒に入っている混芽です。
2019-03-18 豊田安城自転車道





モミジとカエデと - 翼について

2021-12-08 08:12:26 | みんなの花図鑑
きょうは 「トラトラトラ」の日。
最初、副題を「零戦と」として、カエデ属の翼果について書こうとしましたが、まるで無関係なので削除しました。
ちょっとまえ、安城デンパークでみた カエデ属の特集です。


イロハモミジ

デンパークに鉄砲山という丘があって、これはそこのモミジです。




たぶん種類は イロハモミジではないかと?




モミジはカエデ属(Acer)の一種です。
カエデ属のうち、葉の切れ込みが深いものを 日本では モミジ と呼んでいます。




太平洋岸でごく普通にみられるのが イロハモミジ(イロハカエデ)です。





















イタヤカエデ

モミジに対し、葉の切れ込みが相対的に浅い種類をカエデと日本では呼んでます。



カエデは 「カエル手」が変化したものと言われてます。




イタヤカエデ(板屋楓)は「葉が屋根用の板に似るとして名付けられた」(庭木図鑑 植木ペディア > イタヤカエデ)




モミジの種類を区別するとき、翼果を調べるのが分かりやすく、イロハモミジの翼果の翼は左右に水平に出ているのに対し、オオモミジなどは カタカナの「ハ」の字のように垂れていることで識別するのですが。。。
このイタヤカエデの翼果の翼は 「ハ」型と 「イ」型と混ざっていて、翼果による識別法は 有効ではないようです。



トウカエデ

デンパークの鉄砲山のお堀の外側にあるトウカエデです。黄葉がきれいです。















シャシャンボにメジロ?が!

2021-12-07 09:11:19 | みんなの花図鑑

「しゃしゃんぼ」は私たちの子供のころは「しゃせんぼ」と呼んでいました。
私がまだ幼いときは、風呂の焚きだしに「松毬(まつかさ)」(松ぽっくり)を使っていました。
父に連れられて黒松の山で松ぽっくりを拾ってくるのです。




山へ行く楽しみはこのシャセンボの実を食べれることにあります。
この実は「日本のブルーベリー」と呼ぶ人がいるくらい、ちょっと酸っぱくおいしいのですが、見かけは ヒサカキの木にそっくりなのです。
シャセンボらしき木を見つけると、父に尋ね、ヒサカキでないことを確認してから黒い実をとって食べるのです。




私は小学校に上がる前に、山から遠い洪積台地の上に住まいを移しましたので、黒松林のシャセンボは食べることはかなわないのですが……




近くのいくつかの神社に1本、2本、シャセンボが植わってることがあって、季節になると行って「日本のブルーベリー」を楽しんでいます。




シャセンボの実を撮ってると、その木にメジロがやってきました。
あわててそちらにカメラを向けるのですが、近すぎて、焦点が定まりません。
しかもこちらは 葉の下、葉裏側、
やつらは 葉の上、移動するとき以外、姿が見えません。




(↑ 小さいメジロが写ってます)
人が食べて美味しいんだから、そりゃメジロにとっては最高級のごちそうですよ!きっと。




あとで、撮った画像を見て(↑)思ったのですが、
やってきたのは全員メジロではないかもしれません。
メジロと一緒に行動する鳥ってなんでしょう??




この子も、そのとき一緒に撮った写真に写ってたのですが、メジロじゃありませんよね?!



すでにアップ済みですが、同じ日に撮った モズくんです。

(こちらは .png 形式でリサイズしてます)

モズ - 冬がやってきました

フウの実を食べる?!カワラヒワ

2021-12-06 08:19:52 | みんなの花図鑑

きのうは近くの神社のカエデの木にメジロが(何かを食べに)来ていたことをレポートしました。



次の日、安城デンパークで、背の高いアメリカフウ(モミジバフウ)を撮っていたら。。。




こんどは カワラヒワの群れがやってきて。。。




何かを食べています。。。




このフウの木は葉は全部落ちちゃって果実しかありません。




だから、食べるとしたら このトゲトゲの果実なんです。




でも、フウの実は花柱がとげ状になって栗のイガのような球体です。果肉があるわけじゃなし、フウの実など食べるものなんでしょうか?!




でも、このトリミングした画像を見てください。
くわえてますよね?!
フウの実(種子)を?!

モミジバフウ(アメリカフウ)は「北米原産で、日本には大正時代に渡来し、公園樹や街路樹としてよく植えられる。秋には、ウニのようにトゲトゲした球形の果実をたくさん垂れ下げ、冬鳥のマヒワなどがよく食べる。」(森と水の郷あきた「樹木シリーズ76 モミジバフウ(アメリカフウ)」)



モミジにメジロが?!

2021-12-05 08:20:03 | みんなの花図鑑

<近くの公園>シリーズの最後は <近くの神社>です。




このカエデは イロハモミジ(イロハカエデ)だと思います。



なぜなら、カエデの翼果を見ると…



このように、翼が左右に水平に伸びていますので。




もっとも、同じ個体(株)の上のほうの翼果の翼は カタカナの「ハ」の字のように下がっていますから、総合して判定しないといけないですけど…




カエデは以前カエデ科でしたが、現行のAPG分類体系では ムクロジ科の木です。
そういえば、木肌がムクロジの木と似ているような?
でも、ムクロジの果実は センダンの実のような球形なのに対し、カエデ科の果実は 竹とんぼみたいな翼果ですから、まるで違います。




その翼果をつけたカエデに、メジロが来ていたのです。
メジロは翼果も食べるのでしょうか?



こんな風に 樹に空いた洞(ほら)(樹洞)に、入れ替わり立ち替わり入っては、遊んでい(るように見え)ます (^_-)-☆

gooブログのイケリンさんの記事によると、メジロは カエデの翼果でなく 冬芽を食べているようです。

イケリンさん 「モミジの冬芽を食べるシジュウカラ