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堀の浄化に「水の国」オランダ人が奮闘 悪臭消え藻もきれいに 独自開発装置が奏功

2019年12月26日 | 京都の寺社
 
浄水装置を確認するペッピンさん。藻がなくなるなどの効果があったという




「本願寺水道」の面影を伝える東本願の堀。水質浄化が懸案となっていた



江戸時代の絵図にも描かれ、「本願寺水道」の面影を伝える東本願寺(真宗大谷派本山、京都市下京区)の堀の水をきれいにしようと、「水の国」オランダ出身の男性が奮闘している。独自に開発した浄水装置を取り付けたところ水面を覆う藻がきれいになり、悪臭もなくなった。東本願寺は「門前は緑地になることも決まっているので、きれいになれば多くの市民に喜ばれる」と効果を歓迎する。
 ポール・ペッピンさん(55)=左京区。20歳で来日し、オランダ人の友人とともに浄水装置の開発や販売に携わる。出身国のオランダは海面より低い土地が国土の4分の1を占めることから治水や水資源の利用に苦心してきた歴史があり、現在も雨水を浄化して野菜の栽培に使うなど水資源や水質管理に厳しい。ペッピンさんも水には関心が高く、東本願寺の前を通るたびに堀の水面に藻が張った様子や臭いが気になっていた。

 同寺の三方を囲む堀は江戸初期の絵図にも描かれた。明治期後半には防火目的で琵琶湖疏水から独自に本願寺水道を引いていたが、2013年に水道を閉じ、現在は井戸水を利用している。夏場の悪臭や藻への対応など水質浄化は近年の懸案で、水草を食べるソウギョを入れるなど試行錯誤を続けてきたが成果が出ず、困っていたという。

 ペッピンさんの浄水装置は微細な泡状にした酸素を水中に送り込み、藻などを食べる細菌類を活性化させることで水質を浄化する。東本願寺財産管理室によると、今年4月から使い始めたところ、藻がなくなるなどの効果が見られたという。半年間の試用期間を経て正式な導入を決めた。

 ペッピンさんは「堀端で仕事をしていると『昔ここで泳いだ』と話すおばあさんにも出会った。また泳げるようなきれいな水をつくりたい」と話している。

京都新聞

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正月の縁起物買い求め、人の波 京都・東寺で「終い弘法」

2019年12月22日 | 京都の寺社

迎春準備の品を買い求める人たちでにぎわう終い弘法(21日午前・東寺)



京都市南区の東寺で21日、一年を締めくくる縁日「終(しま)い弘法」があった。境内には約1200の露店が出され、正月用の食材や縁起物を買い求める人でにぎわった。

 東寺の造営に携わった真言宗の宗祖空海(弘法大師)の亡くなった日にちなみ、毎月21日に「弘法市」が開かれている。

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新年恒例「イノシシふれあい」豚コレラ流行で中止 護王神社

2019年12月22日 | 京都の寺社

お手やおすわりができるイノシシが人気のコーナー



京都市上京区の護王神社で新年の風物詩として人気の「イノシシふれあいコーナー」が、2020年は中止されることになった。毎年神社を訪れるイノシシは豚コレラ(CSF)対策のワクチンを接種されており、ワクチン接種済みの動物の移動に制約があるため。神社では「2020年限りの緊急措置としたい」としている。


 同コーナーでは、静岡県内の移動動物園で飼育されているイノシシ2~3頭が正月の数日間、神社の境内で過ごす。人慣れしているため体をなでたりできるといい、初詣の参拝者や家族連れに人気となっている。

 だが関東や中部で豚コレラが流行したことで、今秋から飼育豚へのワクチン接種や野生イノシシにワクチン入り餌を散布するなどの対策が始まった。ワクチン接種を受けた豚やイノシシの未接種地域への移動は国の指針により規制されているため、未接種地域の京都府への移動ができなくなったという。

 10年以上前から続く人気イベントだけに、護王神社の本郷貴弘宮司は「かわいらしいイノシシに会うのを1年間楽しみに待っている人もいるので残念。再来年は再開したい」と話している。

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延暦寺、闇夜を照らす黄金の開祖 紅葉鑑賞も開催

2019年11月01日 | 京都の寺社
 
ライトアップされ、宵闇に浮かび上がる伝教大師像(大津市坂本本町)


 


 大津市坂本本町の比叡山延暦寺西塔峰道で、伝教大師(最澄)像のライトアップが行われている。一帯で穂を広げたススキが風に揺れる中、巨大な銅像が照らし出されている。

 像は高さ約12メートル。比叡山開創1200年を記念し、1987年に建立された。

 ライトアップは、夜間の奥比叡ドライブウェイの利用促進を目指し、運営会社が8月に始めた。日没後、周囲の山並みが闇に包まれると、数珠と巻物を手にした法衣姿が浮かび上がり、存在感を際立たせる。

 11月30日までの日没から午後10時まで。2~24日の日中には、横川地域で紅葉を観賞する「比叡のもみじ」が開催され、横川駐車場で抹茶やくず湯接待などが当たる抽選会がある。

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「アンドロイド観音」が登場、仏教に変革の風 高台寺

2019年10月14日 | 京都の寺社

アンドロイド観音





(CNN) 400年の歴史を持つ日本の寺院が、法話を行うロボット「マインダー」を取り入れた。アンドロイド観音は仏教への関心を再燃させることができるだろうか。

成人大のアンドロイドは観音菩薩(ぼさつ)をモデルにしたもので、京都の高台寺に今年導入された。

批判的な人からは「フランケシュタインの怪物」になぞらえる声も上がるが、関係者の間での評判は上々で、2500年あまり前に釈迦(しゃか)が創設した精神的伝統を深める成果だと評価されている。

僧侶の後藤典生氏は「お坊さんとロボットが全然違うところは、我々は死にゆく存在だということだ」と指摘し、アンドロイドの「不死性」を強調した。

「(マインダー)はいろんな人と出会い、いろんな情報をインプットできる。永久に進化し続ける」

一部からは冒瀆(ぼうとく)との批判も寄せられたが、後藤氏はそうした主張を退ける。

「仏教は神への信仰ではなく、仏陀(ぶっだ)の道を追求するものだ」「それを表現するのが機械や金属片、樹木であっても構わない」

マインダーは高さ195センチで、主にアルミから作られている。ただし手と顔、肩はシリコンで覆われていて、人間の肌に似た見かけだ。

仏教の経典「般若心経」に関する25分間の法話を授けるようプログラムされており、説法中は胴体や腕、頭を動かす。

開発は高台寺とロボット研究者の石黒浩・大阪大教授が共同で手掛けた。費用は約100万ドル(約1億円)と報じられている。

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京都)御影堂に伝わる宝物約100点展示 東寺宝物館

2019年10月14日 | 京都の寺社

1934年の弘法大師1100年遠忌で東寺・御影堂に寄進された御下賜品



東寺(京都市南区)の国宝・御影堂(みえいどう)に伝わる宝物と歴史を紹介する特別公開「東寺御影堂と弘法大師信仰」が東寺宝物館(同区)で開かれている。

 東寺境内の御影堂は平安時代は弘法大師・空海の住まいだったと伝えられている。鎌倉時代には仏師・運慶の子、康勝(こうしょう)が弘法大師坐像(ざぞう)を制作し、1240年に安置したことを機に東寺は弘法大師信仰を中心とした寺院となった。

 以後、南北朝時代にかけ、仏像や経典など多くの宝物が寄進された。戦国時代の1534年からは50年ごとに弘法大師の遠忌法要が営まれるようになり、御影堂の屋根のふき替え工事などが何度も行われた。現在の建物は1380年の再建で、12月まで屋根のふき替え工事をする予定だ。

 1934年の弘法大師1100年遠忌では、東京や京都在住の旧女官による明治天皇や昭憲皇太后(明治天皇の皇后)、大正天皇の遺品の寄進がみられた。

 今回は約100点を出展。御影堂の屋根のふき替え工事に際して工事の由緒、年月などを記し、天井裏に納めた国宝4点を含む江戸時代と大正時代の棟札(むなふだ)のほか、昭憲皇太后の遺品の衣装、明治天皇の遺品の花瓶や置物などが並んでいる。

 展示を担当した新見康子・東寺文化財保護課長は「棟札から、御影堂を修理し、後世に残してきた軌跡を感じ取ってほしい。近代の弘法大師信仰の形を表す多くの御下賜品を通して、歴史的な背景や工業技術についても考えてほしい」と話す。

 11月25日まで。会期中無休。開館時間は午前9時~午後5時。拝観料は大人500円、中学生以下300円。問い合わせは同館(075・691・3325)へ。

(朝日新聞)

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北野天満宮で「ずいき祭」

2019年10月05日 | 京都の寺社
 


京都の北野天満宮で秋の豊作に感謝をささげる「ずいき祭」が行われ、4日はサトイモの茎「ずいき」で屋根をふき、秋の野菜で飾りつけたみこしを奉納しました。

京都市中京区のお旅所を出発したのは、「ずいき」と呼ばれるサトイモの茎で屋根をふき、稲穂や赤なす、五色とうがらしなどおよそ50種類の野菜や穀物などで飾りつけた「ずいきみこし」2基です。

北野天満宮で行われる「ずいき祭」は、学問の神様、菅原道真の神前に秋の豊作への感謝のしるしとして野菜や穀物を供えたのが始まりとされています。

4日は、地域の子どもたちなどおよそ600人が交代でみこしを担ぎ、道真をまつったみこしとともに北野天満宮へと練り歩いていきました。

ことしのみこしには、開催中のラグビーワールドカップを記念して、赤と白の横じまのユニフォームをまとった日本代表の選手の姿もほおずきやにんにくなどを使って表現され、沿道の人たちは色とりどりの飾りを揺らしながら進む様子を楽しんでいました。

近所に住む女子大学生は、「いろいろなお野菜が飾ってあって秋の豊作のお祭りの雰囲気が感じられました」と話していました。
また一緒にいた女子大学生は、「ラグビーの飾りがまるで絵のようで、本当に植物なのかと驚きました」と話していました。
 
NHK

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僧侶に転任命令、拒むと破門は無効 寺院に賃金支払い命じる判決

2019年10月04日 | 京都の寺社

「円満院」
 


大津市園城寺町の門跡寺院「円満院」の僧侶2人が寺側から関東などへの転任を命じられ、拒むと解雇されたとして、僧侶としての地位や転任命令無効の確認などを求めた訴訟の判決が3日、大津地裁であった。西岡繁靖裁判長は僧侶側の請求を認め、未払い賃金の支払いなどを寺側に命じた。

 判決によると、2人は住み込みで業務に従事する中、2016年3月に運営の適正化を考える宗務議会の発足を知らせる書面を配布。役員らに同院を乗っ取ろうとする反逆行為とみなされ、それぞれ同年12月に静岡、神奈川県の別院への転任を命じられた。2人が拒むと、解雇に当たる破門処分とされた。

 西岡裁判長は判決理由で、議会の発足は乗っ取りとみなせず、転任は不当な報復措置だと説明。破門についても正当な理由がなく2人を排除しようとしており、無効だと指摘した。2人には雇用契約上の権利があり、転任の義務はない、とした。

 寺側は転任は2人の生活を考えた上での措置で、破門には乗っ取り以外にもお布施の横領など理由があったと主張したが、判決は「信用性を裏付ける証拠が認められない」などと退けた。

 円満院は京都新聞社の取材に「担当者が不在なので分からない」とした。

 同院は平安時代の創建とされる天台宗の寺院。「宸殿(しんでん)」は重要文化財で、庭園は国の名勝と史跡に指定されている。09年に土地建物が競売に掛けられ、甲賀市の宗教法人に所有権が移転した。

京都新聞

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大乗寺でスイフヨウの花咲く 京都

2019年10月03日 | 京都の寺社



一日の間に花の色を変えるスイフヨウが京都の寺で咲き始めました。

京都市山科区の大乗寺では、およそ300株のスイフヨウが植えられていて、これから見頃を迎えます。
スイフヨウは明け方に真っ白な花を咲かせ、一日の間に淡いピンク、そして赤へと色を変えます。

酒に酔ったように赤くなることからその名が付いたといわれています。

ことしは夏の暑さの影響か、例年より1か月ほど咲き始めるのが遅かったということです。

参拝に訪れた人たちは、風に揺れる優雅なスイフヨウの姿を写真に収めるなどして楽しんでいました。

大乗寺の副住職の岡澤妙宣さんは「スイフヨウが寺に活気をもたらしてくれる。暑いのによく咲いてくれた」と喜んでいました。

大乗寺のスイフヨウは、今月中旬まで楽しめるということです。

NHK

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2019 秋の京都特別公開・特別拝観

2019年09月09日 | 京都の寺社
2019 秋の京都特別公開・特別拝観


 
神護寺 多宝塔特別拝観




多宝塔にて五大虚空蔵菩薩の祈願法要と特別公開されます。

【期間】2019年10月12日 (土)~10月14日 (月)
【時間】9:00~16:00
【料金】500円(別途通常拝観料必要 600円)
【場所】神護寺
【URL】 【H P】
【住所】右京区梅ヶ畑高雄町5
【アクセス】JRバス「山城高雄」
【TEL】075-861-1769


北野天満宮 御土居の公開




御土居(おどい)は、豊臣秀吉が天正19年(1591)に京都の周囲に築いた土塁(堤)。現在市中に残る、その10カ所が史跡に指定されています。なかでも北野天満宮の土塁は原型に最も近く、「御土居」の紅葉が脇を流れる紙屋川の水面に映え、野趣に富んだ風景です

【期間】10月~12月予定
【時間】9:00~16:00
【料金】800円(茶・菓子付)
【場所】北野天満宮
【URL】 北野天満宮公式サイト 
【住所】上京区馬喰町
【アクセス】市バス50「北野天満宮前」
【TEL】075-461-0005



大徳寺総見院 特別公開




羽柴秀吉が、本能寺の変に倒れた織田信長の追善菩提のために建立した、大徳寺総見院。
信長亡き後の政権争いの中、秀吉がその主導権を握るための建立した、歴史的に大変重要な寺院の特別公開です。

【期間】2019年10月12日 (土)~11月30日 (土)
【時間】10:00~16:00
【料金】600円
【場所】大徳寺総見院
【住所】北区紫野大徳寺町59
【アクセス】市バス206「大徳寺前」
【お問合せ】京都春秋事務局  075-231-7015



大徳寺興臨院 特別公開



室町時代の建築様式の本堂(重要文化財)や唐門を持ち、前田利家が本堂屋根を修復し菩提寺とするなど前田家とも非常に縁の深い寺院です。
優美で安定感のある姿が静寂と落ち着きを感じさせる本堂や、作庭家、中根金作が復元した方丈庭園を持つこの寺院が特別公開されます。

【期間】2019年10月5日 (土)~12月15日 (日)
【時間】10:00~16:30(受付終了) ※12月2日~15日は16:00受付終了

【料金】600円
【場所】興臨院
【住所】北区紫野大徳寺町
【アクセス】市バス206「大徳寺前」
【お問合せ】京都春秋事務局  075-231-7015


【このほかの寺院】

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清水寺に1000本のカーネーション生け花 「花祭り」に合わせ特別拝観

2019年05月14日 | 京都の寺社
 
【烏丸経済新聞】


清水寺の執事補の森清顕さん(左)とプラントハンターの西畠清順さん



西門から見た京都市内の景色



清水寺(京都市東山区)で旧暦の4月8日(釈迦の誕生日=花祭り)に当たる5月12日、閉門後の特別拝観「暗闇の清水寺」が行われた。

特別なライトアップをあえて行わない同拝観では、最初に同寺執事補の森清顕(せいけん)さんが、重要文化財の「西門(さいもん)」を紹介。「日暮れの山の向こう側に見える明るい世界に、極楽浄土を見て、往生できるよう手を合わせたと思えば、京都市内の景色が違って見えるかもしれない」と話した。

本堂では森さんが経文を読み上げ、参加者は思い思いの場所で読経を聞きながら手を合わせたほか、本尊とつながった五色のひもに触れて仏縁を深くした。

 「経堂」では、同日の「母の日」にちなみ、プラントハンターの西畠清順さんが1000本の白いカーネーションを生け、その中に仏の思想を表す手ぶりの形をした流木を据えた作品「花釈迦」を奉納した。

 西畠さんは「植物の命を奪っている」ことに苦しんだ日々と、「ほかの命を得てしか生きられない自分を認められたことで立ち直った」との経験談を話した。西畠さんの話を受けて、森さんは「お釈迦さまが、恵まれた境遇を捨てて外に飛び出したのは、誕生から7日後に亡くなったお母さんのこともあったのではないか。『一切皆苦(世の中が全て苦しみ)』だと西畠さんのように認めた、受け入れていったのではないか」と話す。

 友人と参拝に訪れた寒川和恵さんは「西畠さんの白いカーネーションに感動した。母には花を贈ったが、祖母の命日を思い出した」と話していた。

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快慶の弟子 行快作の仏像発見

2018年12月18日 | 京都の寺社



京都市の聞名寺が所蔵する木彫りの仏像について、鎌倉時代の仏師、快慶の一番弟子で現存する作品の少ない行快によるものだということがわかりました。

京都市左京区の聞名寺に伝わる「木造阿弥陀三尊像(もくぞうあみださんぞんぞう)」は、高さが、それぞれおよそ80センチの1体と60センチの2体の木彫りの仏像です。

このほど、京都国立博物館が来春の展示会にあたって調査したところ、像を台座に固定するための、ほぞ=突起の部分に、墨で行快の署名が見つかりました。

鎌倉時代の仏師、快慶の一番弟子にあたる行快は、現存する作品が少なく貴重な発見だということです。
また京都市左京区の極楽寺の「毘沙門天立像(びしゃもんてんりゅうぞう)」は、首の部分が外れる仕組みになっていて、中から紙に包まれ「息災延命」などと書かれた木像や木の板が見つかりました。

京都国立博物館は来年4月13日からの特別展「国宝 一遍聖絵と時宗の名宝」で展示することにしています。

【NHK 2018年12月17日】

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突然、刀剣女子の「聖地」に 名刀髭切、膝丸ゆかりの神社

2018年12月14日 | 京都の寺社

「髭切」「膝丸」のデザインが施された相槌神社の御朱印
月2回の月次祭でそれぞれ交互に授与される(京都府八幡市)



名刀が作られた地と伝わる京都府八幡市八幡の相槌(あいつち)神社に、女性参拝者が急増している。これまで知名度が低かったが、本殿などの修復への協力を呼び掛けようと神社がPRしたところ、刀剣好きの「刀剣女子」がツイッターで発信して「バズった(話題が広まった)」。月2回の月次祭(つきなみさい)(1、15日)に御朱印などを求める長蛇の列ができ、宮司らは「良縁に恵まれた」と感謝する。

 今月1日の月次祭には、約100人が詰めかけた。台湾から姉と訪れたサイ・イウェンさん(35)は「インターネットで知り、ずっと来たかった」と笑顔を見せる。刀剣女子になったきっかけは、名刀を擬人化した美男子キャラクターを育てる人気インターネットゲーム「刀剣乱舞」という。

 神社の社伝によると、創建は不詳だが、千年以上前に刀工の安綱(やすつな)と稲荷神が、境内に今もある井戸の水を使って名刀「髭切(ひげきり)」「膝丸(ひざまる)」を作った。幕末の地誌「男山考古録」も同様の伝承を記す。髭切は北野天満宮(京都市上京区)、膝丸は大覚寺(右京区)が所蔵し、刀剣女子に人気だ。

 御香宮神社(京都市伏見区)で神職だった髙月清子宮司が10年ほど前から相槌神社の神職を兼ね、今年の春から宮司になった。本殿や社務所が老朽化していたため、ホームページや看板でPRを始めたところ、9月に参拝した刀剣女子の1人が髭切と膝丸の「聖地」としてツイッターで協力を呼び掛け、話題が広まったという。

 9月以降、特別公開を含む9日間で全国から約800人が訪れた。刀の絵入りの御朱印や絵馬も人気だ。神社ボランティア3人も刀剣女子。女性(24)は「こんなすてきな場所があるなんて。復興の手伝いをさせてほしい」という。

 今年は大阪府北部地震と台風21号で被害を受け、本殿や社務所の損傷がひどくなっていただけに、髙月宮司は「ありがたいの一言に尽きる。少しでも多くの人に歴史を知ってもらい、次へとつなげたい」と語る。月次祭の日は午前9時半~正午に開所し、ホームページでも確認できる。

【京都新聞 2018年12月13日】

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もう梅?北野天満宮で早咲き2輪咲く 12月上旬暖かさ影響か

2018年12月12日 | 京都の寺社

開花した早咲きの「寒紅梅」(11日 北野天満宮)



今冬一番の冷え込みとなった11日、京都市上京区の北野天満宮で早咲きの梅2輪が咲いた。昨年に比べ約3週間早いといい、天満宮は「最高気温が連日15度超となった今月上旬の暖かさが影響したのでは」としている。

 祭神・菅原道真が梅を愛したとされることから天満宮は梅の名所として知られ、境内には50種約1500本がある。例年、年末から3月中旬にかけて順次、紅白の花を咲かせる。

 京都市の最低気温が1・3度を記録した11日朝、絵馬所北側の寒紅梅が2輪開いているのを神社職員が確認した。梅は朝方の寒風に耐え、親指ほどの大きさの赤い花を咲かせていた。

【京都新聞 2018年12月11日】

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法輪寺で「針供養」

2018年12月10日 | 京都の寺社



京都市の寺で、8日、針をこんにゃくに刺して手芸の上達を願う「針供養」が営まれました。

京都市西京区の法輪寺では、本尊の「虚空蔵菩薩」が手芸や芸事の上達に御利益があるとされ、毎年12月と2月の2回、針供養が営まれます。
この寺の針供養は、1100年以上前に皇室で使われた針を供養したのが始まりとされ、8日は、和裁教室や裁縫学校の関係者など日ごろから針を使っている人たちおよそ500人が参列しました。

住職が読経する中、訪れた人たちは2枚重ねにして厚さがおよそ20センチもある大きなこんにゃくに長さおよそ30センチの糸を通した針を刺し、手芸の上達を願いました。

本堂の前には使わなくなった針を納める箱が置かれていて、持ち込まれた針は、供養されたあと境内の塚に入れられるということです。

東大阪市の和裁教室に通う31歳の女性は、「できたばかりの自作の着物を着てきました。今は教えてもらうばかりですが自分でお直しができるまでに上達したいです」と話していました。

NHK

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