堀田陸容疑者(25)
広島県竹原市の大久野島でウサギを蹴ったとして会社員の男が現行犯逮捕された事件で、広島県警は10日、男をほかのウサギに暴行を加えたなどとして動物愛護法違反の疑いで再逮捕しました。
この事件は、滋賀県大津市の会社員、堀田陸容疑者が、先月21日午後5時半ごろ、竹原市忠海町にある大久野島の遊歩道で、愛護動物に指定されているウサギを蹴る暴行を加えたとして、逮捕されたものです。
警察の調べに堀田容疑者は容疑を認めたうえで、ほかのウサギへの暴行についても、関与をほのめかす供述をしていて、警察は10日、別のウサギへも暴行していたとして、再逮捕しました。
警察によりますと、堀田容疑者は▽1月9日午後5時ごろと同月21日、うさぎ合計2匹を足で蹴るなどして死なせた▽同月21日午後0時40分ごろと同3時半ごろ、うさぎ合計2匹の口にはさみを入れて暴行を加えて傷害を負わせた──疑いが持たれています。
堀田容疑者の持っていたスマートフォンに、ウサギを虐待している様子を映した動画や画像が残っていたことや、本人の供述などから余罪が発覚したということです。
環境省によりますと、大久野島では去年11月ごろから、短期間にまとまった数のウサギの死亡個体が、断続的に確認され、その数は99匹に及んでいます。
警察は、大久野島でのウサギの大量死に堀田容疑者が関与している可能性があるとみて、事件をくわしく調べています。