ヨーロッパを代表する磁器、「マイセン」の時価総額およそ5億円に上るコレクションが千葉県松戸市に市民から寄贈され、今月からその一部が初めて一般公開されています。
松戸市の戸定歴史館で開かれている展示会には、ドイツにあるマイセンの製作所が300年以上前から現代までに手がけた磁器、38点が展示されています。
これらの磁器は、おととし、市内に住む実業家から市に寄贈された時価総額およそ5億円に上るコレクションの一部で、今回初めて公開されました。
このうち「色絵花鳥果実文ディナーセット」は花や果物が色鮮やかに描かれた晩さん会のための食器で、当時の貴族の華やかな暮らしぶりを思わせます。
また、「金彩花飾り人物文飾り壺」は、側面に描かれている女の子の周りにたくさんの花々の立体的な飾りが取り付けられていて、花のめしべまで細かく表現されています。
戸定歴史館の小川滋子学芸員は「1.1点が高い技術で作られ、楽しんでもらえると思います。貴重なコレクションを市民に広く見てもらって活用していきたいです」と話していました。
この企画展は来月9日まで開かれています。