長崎県は11日、飲酒運転で自損事故を起こしたとして、五島振興局上五島支所企画保健課の男性職員(26)と、同乗者の上五島福祉事務所福祉課の男性職員(22)を懲戒免職処分にした。2人が事故後ただちに通報せず、飲酒運転の隠蔽(いんぺい)工作をしていたことも発覚した。
人事課によると、上五島支所の職員は昨年12月22日午前0時50分ごろ、新上五島町の飲食店などで飲酒後、自家用車を運転。縁石に衝突する事故を起こし、車は大破した。職員は同乗していた上五島福祉事務所の職員を守ろうと、飲酒していなかった五島振興局技師の男性職員を呼び出し、自宅まで送り届けさせた。
上五島支所の職員は飲酒運転の発覚を免れようと、事故から約2時間後に通報。警察に「飲酒しておらず同乗者もいない」と虚偽の説明をしたが、呼気から基準値を超えるアルコール分が検出され、同乗者がいたことも認めた。
県は11日、警察の事情聴取にうその事故発生時刻を述べたとして、呼び出された職員も懲戒戒告処分とした。