12月04日 京都NHKWEBNEWS
関西などで活動する報道カメラマンが、この1年間に撮影した写真やニュース映像を紹介する展示会が、4日から京都市で始まりました。
この展示会は、NHKや民放、新聞社など、69社が加盟する関西写真記者協会が毎年開いているもので、この1年間に撮影された新聞の写真やテレビのニュース映像などおよそ90点が紹介されています。
このうち「新聞・通信の部」の「ニュース部門金賞」には、朝日新聞の写真記者が撮影した能登半島地震の写真が選ばれ、雪が降るなか、倒壊した家屋から行方不明者を捜す消防隊員たちを捉えています。
また、「テレビ・ニュース映画の部」の中国・四国地方の「ブロック賞」には、NHK高知放送局のカメラマンが手がけたリポートが選ばれました。
終戦前後の混乱のなか、中国に取り残された「中国残留邦人」が、帰国後も言語の壁や文化の違いで苦労を重ねてきた実情とそれを支える介護施設を描き、会場ではリポートを視聴することもできます。
訪れた京都市の70代の女性は、「初めて見て感動する写真もあれば、この1年を思い出す写真もありました。どれも、一瞬のシャッターチャンスを逃さずに撮影していることがすごいと思いました」と話していました。
展示会は、京都市南区のイオンモールKYOTOで今月(12月)10日まで開かれ、その後、神戸や大阪でも開かれる予定です。