夢洲駅の開業セレモニーでテープカットする関係者ら
2025年国際博覧会(大阪・関西万博)の玄関口となる夢洲(ゆめしま)駅開業を翌日に控えた18日、大阪市高速電気軌道(大阪メトロ)などが構内で記念式典を開いた。出席した大阪市の横山英幸市長は「夢洲駅が新たに訪れる『大大阪』時代の出発駅になることを願う」と話した。
大阪メトロ中央線がコスモスクエア駅から北西に約3.2キロメートル延伸する。万博来場者輸送の主力を担い、1日最大約13万人が利用する見込み。JR大阪駅から夢洲駅まで乗車する場合、乗り換え時間を含む所要時間は30分弱。駅を出ると目の前に会場東ゲートがある。
輸送効率の向上と事故防止に向け、ホーム中央に3台並列で設置したエスカレーターには「片側空け」を抑止する新機能も搭載した。発光ダイオード(LED)でステップに緑色の光を照射し、2列で立ち止まって利用するよう誘導する。
改札階の壁面には万博イベントの紹介映像などを流せる大型デジタルサイネージ(電子看板)を設置。性別を問わずに使えるジェンダーレストイレや顔認証改札も整備した。路線延伸工事を合わせた総工費は960億円。