JR九州などは、次世代の発電装置「ペロブスカイト太陽電池」を使った実証実験を10月に博多駅で始めると発表した。ホームの屋根に設置し、気象の変化を含めた様々な条件下で発電できるかを確かめる。駅のホームでペロブスカイトの実験を行うのは国内で初めてとしている。
京都大発の新興企業エネコートテクノロジーズ(京都)が開発し、プラント大手の日揮が加工した太陽電池(縦36センチ、横46センチ)計5枚を、一部のホームの屋根に設置する。
ペロブスカイトは従来の太陽電池と比べて薄く、曲がる特性を持つ。JR九州などは2026年9月まで実験を行い、運行本数が多い博多駅でホームが受ける振動のほか、台風や潮風といった気象の変化に耐えられるかを検証する。結果を踏まえて太陽電池を増やし、駅構内で使う電力の一部をまかなうことも検討する。