メルマガにこんな見出しのついた記事があった。
「ネットワークバックアップやリモートデバイスコネクティビティアプリケーション向けのセルラールータ」
1行には入りきらない長さに、漢字とかなが、あわせて4文字しかない。
本文もこんな調子である。
「ダイナミックルーティング、セキュリティ、ファイアウォール、オプションの2ポートイーネットスイッチといった・・・」
小学校で最初に習う文字がカタカナだった昔人間も、これほどカタカナに並ばれるとめまいがしてくる。
ここまでカタカナ書きが徹底すると、もうお愛嬌と言うしかない。
品名に使っているセルラー(cellular)という細胞のセルから転じた言葉は、分割区域内を連携する無線方式や携帯電話の呼称になっている。
映画の題名にもなった。
誘拐され屋根裏に監禁された人が助けを求めている発信を、見ず知らずの青年が携帯電話で受け、救出に奔走するという筋書きである。
携帯電話は、日本語ではセルラー・ホンとは呼ばずケータイというカナ文字名になった。やはり日本名は、万葉かなの変形と言われるカタカナでないと落ち着きにくいのだろう。