メルマガには、冒頭に「配信解除はこちらで」と、アドレスを示したものがときどきある。
嫌なら読まなくて結構という自信表明にも、迷惑な方には最後までスクロールさせるお手間はとらせませんという丁寧表明にもとれる。
最後にまた「配信解除はこちらで」と念を入れて書かれているのもある。
そこには、添え書きがある。
「システムの関係上、解除後2~3通のメルマガが配信されてしまう場合がありますことをご容赦願います」、さらに、「解除に問題がある場合や、メルマガの配信が止まらない場合はお手数ですが届いたメールをそのままご返信ください」と続く。
なかには、解除は約1ヵ月後になるのでそのつもりでという粘っこいのもある。
念には念を入れ、いろはカルタの言葉どおり、これでは苦情メールマニアも送り付け難い。
はじめと終わりに書くのは、だいじなことは最後にもう一度言っておく、というコピーライトの技法のようである。
だいじなことはなるべく言わずにおこうという習性の付いたあの町の人たちは、最後にもう一度隠す手をつかっているのだろうか。
それは、見えるはずがないから、誰にもわからない。