うっかりユーザのパソコン奮闘記

パソコンを使っていて感じたあんなこと、こんなこと、気ままに書いていきます。

かたち

2012年02月14日 | 忘れかけていたこと

モノの形は、モノが決めるのでなく、それを使う人間が決める。
作る人間の都合に合わせて決めるのでなく、使う人間の都合に合わせて決めるものとも言える。

たとえばタッチパネル。
円形のタッチパネルができたという話をラジコで聞いた。
円形では持ちにくくて仕方がないだろうと思ったが、パネル面のタッチする部分の形が円形で、全体の形は長方形の両端が円くなった俵のような形だった。
手に持つにはちょうどよい形があり、タッチするにはそれにちょうどよい別の形がある。

このタッチパネルは音楽プレーヤー専用で、それなら画面の四隅はいらない。
使う人間にはいちばん都合のよい形になっている。

円形のタッチパネルには、別の意味もありそうだ。
円い形のディスクは、ここ何十年もの間、再生音楽の媒体として人々になじんできた。
円盤の面はアンタッチャブル領域で、そこに直接手を触れるのはディスクジョッキーだけだった。
タッチパネルが円形なれば、ディスクジョッキーのような感覚も味わえることになり、音楽再生に、聴く楽しみだけでなく触れる楽しみも加わることになるのだろう。