昨夜、いねむり薬のドラマがないので、久しぶりにN響に回したら、音の汚さにびっくり、それが超弱音になるとまったく聞こえなくなってしまうのでした。
お前の耳がおかしいのだと言われそうな気もしますが、耳が弱くなると、音楽も雑音部分だけが耳に入ってくるようになるのでしょうか。
しかし、オーケストラで同じ種類の楽器から出ている音がずれていくつも聞こえるのは、耳のせいでもなさそうです。
ホールで演奏されている楽器から出る音は、指揮者が聞いているのとTV視聴者が聞いているのとでは大きな差があります。
音響を識別できる最小値と最大値の比率をダイナミックレンジと呼ぶそうですが、放送機器、伝送路、受信機の間でそのバランスが崩れれば、音がひずんだり消えたりして、違った音に聞こえてくるでしょう。
パソコンで扱える画像にも、ダイナミックレンジがあって、映像素子が感じ取れる最も明るい部分と暗い部分の範囲をうまく調整すると、くっきり鮮やかな画像を見ることができます。
HDR high dynamic range imaging という技術がそれですが、鮮やかを通り越せばどぎつくなりますから、ほどほどにしておかないと目も頭もおかしくなります。ご用心、ゴヨージン。
HDR写真の作り方
⇒ http://jump.cx/hdr