いま、世の中を動かしているのは広告の力です。
ネットの世界も広告が主人公です。
広告は、それが気にらないからとぼやいてみても、多少憤懣ガスの圧力が下がる程度の効果しかありません。
勤めている店の主人が気に入らないといっても、その店を出ない限り状況は解消されません。
ネットの世界の広告が嫌であれば、見ないことにするしかないのです。
外国からメールで覚えのない請求が来たから、もうパソコンは使わないことにしたという、潔い方もいらっしゃいますが、広告の攻撃から逃れるには、まずそれしかないでしょう。
それでも、ネット以外の広告はいくらでもありますから、嫌なら山奥へ住まいを変えるしかありません。
それでもなお、ラジオを聞けば広告との断絶はできません。
Youtube を見ていると、右側のタテ帯に広告窓が現れます。
窓の右上端についている [×] 印ボタンを押したら、こういうメッセージが現れました。
「広告設定を更新していただくと、よりご自分に合った広告が表示されるようになります」
さて、この自分に合った広告というのはどういうのでしょうか。
多分どこかのサイトを見て回った履歴、ネットで買い物をすればその実録、それらから機械が割り出したその人の趣向、まずそんなところでしょう。
しかし、昨日見たかった広告が今日見たいとは限りません。
「合った広告が表示されるようになります」は半分ウソです。
これはあたりまえのことです。
広告自体が半分ウソでできあがっているものですから。
ほんとらしいところに、自分のほうから狙いをつけるしかないのです。