本日はNHKのオンラインセミナー「気になるすい臓の病気」を視聴しました。
300人限定ということではありましたが、この内容が300人対称なのは勿体無い。
撮影にも時間が掛けられていましたし、後日放送か配信があればいいのにと思います。
さて、肝心の内容については、今更な内容もありましたが、
一般向けにわかりやすいものであったと思います。
備忘録的にここにメモっておきます。
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あなたのすい臓弱ってませんか?チェック
・長年、飲酒している
・長年、喫煙している
・肥満体型
・運動不足
・糖尿病
・最近の体重減少
・黄疸
・胆石症
・すい臓病の家族歴
これが4つぐらい(記憶曖昧)当てはまる人はすい臓病の検査を受けた方がいいですよ、
という話でした。
特に急に糖尿病を発症した場合には疑うことが必要なようです。
急性膵炎の年間患者数は年々増えてきており、
また、コロナ下のステイホームによりアルコール依存症が増えたため、
結果的に膵炎も増えている(増えていく)という話もありました。
急性膵炎患者の4割が再発、再発患者のうち3分の2が慢性化する。
急性膵炎の場合、3時間以内に重症度判定をし、然るべき中核病院に送ることが必要。
最初は重症でなくとも、48時間以内に重症化することがある。
軽症の急性膵炎の場合は、4分の3は元通りになる。
重症急性膵炎の致死率が随分改善されたが、それでも6%ある。
以前の急性膵炎の治療では1〜2週間の絶食が必要とされていたが、
絶食をすることで感染のリスクが高まったりするので、
現在では発症後48時間以内に経腸栄養を行なったほうが回復しやすいとなっている。
ただし、口からの食事は長い人では1ヶ月ぐらい摂れないこともある。
慢性膵炎代償期の食事
脂質は1日20g〜30g
香辛料は控え、赤身の肉を使ったり、脂質の低い肉を使う等の工夫をする。
慢性膵炎非代償期の食事
非代償期になると脂質を制限する必要はあまりなくなり
1日40g〜70gの脂質を摂ってもよい。
ただし、食物繊維(ごぼう、きのこ、筍等)を摂りすぎないように、
また、脂溶性ビタミン(ビタミンA、D、E、K)を意識して多めに摂るように。
脂溶性ビタミンの多い食材
・・・キャベツ、にんじん、かぼちゃ、納豆、レバー、鮭、ブロッコリー、小松菜等
すい臓がんの治療
手術、放射線療法、化学療法の3つがあるが、治癒のためには手術は絶対必要。
化学療法をしてから手術をすることが多い。
遠隔転移をしている場合は化学療法のみ。
局所のがんでも取りきれない場合には化学療法と放射線療法を使う。
IPMNについて
主膵管型→膵管が太くなる(粘液でドロドロになる)
分枝型→ぶどうの房のような物ができ、最初は癌ではないが、途中からがん化する。
膵臓がんのリスク
家族歴、遺伝子異常、飲酒歴、喫煙歴、糖尿病、肥満
新たに糖尿病になったり、急に糖尿病のコントロールが悪くなった時には
すい臓がんを疑った方が良い。
糖尿病で見つかるすい臓がんの予後は比較的良い。
すい臓がんを早期発見するために
自分自身の気づきが大事。違和感があったら病院へ。
無症状のすい臓がんは他の病気の検査でたまたま見つかることが多い。
すい臓がんのリスクのある人は早めに受診した方がいい。
すい臓がんの最初の自覚症状
腹痛と食後の違和感。
がんにより膵管が詰まることにより痛み、違和感が生じるが
胃薬を飲むとその違和感が2〜3週間で治まることがある。
これで治まったからと見逃しては行けない。
自分自身の違和感を大事にして、病院で検査してもらうこと。
パネリストは外科から近畿大学病院の竹山先生、内科から東北大学病院の正宗先生。
両先生とも、すい臓は見落とされることが多いと言うことを
強調されていた気がします。
要するに、お腹が痛い時に病院に行って、
胃薬や下痢止めを出されて安心するなってお話でした。
こんな感じでした。
竹山先生は関西弁丸出しで、バリバリの大阪人かと思いきや
神戸高校、神戸大学卒で、途中までは神戸人だった模様。
関西の人間ならわかるでしょうけど、大阪と神戸とでは人種が違うのです。(笑)
竹山先生からは、あまり、神戸の香りは感じなかったです。
と、最後はどうでもいい感想で締めくくり。