かしげちゃん(貴城けい)のお披露目&サヨナラ公演「維新回天・竜馬伝」「ザ・クラシック」を見てきました。
うーん、うーん……。
何もかしげちゃんにこれをやらすことはなかろう?
誰よりも貴公子の似合う人になんだって、破天荒で型破りな竜馬をさせるの?
何作もあるトップ生活ならともかく、たった一作なのよ?
なら、せめてこれなら思い残すことはないとファンが思えるような作品持ってきてあげてもいいんじゃない?
かしげちゃんは日本物似合うし、めちゃくちゃ綺麗。
でも、綺麗すぎて竜馬に見えない…。
どうしても品が邪魔をする。
やっぱり、これは真矢みきのための作品なんだよね…。
かしげちゃんなら「紫子」か「大江山花伝」が見たかった。
「花の業平」でもいい。
つまりは下品なイシダ作品にかしげちゃんは似合わない。
いや、そもそもイシダ作品を宝塚では見たくない。
………。
気を取り直して、と。
作品的には雪の2作品よりは団体受けはしそうな気はしました。
が、芝居は元が二時間の作品だから、それを役を増やし適当に繋いだせいで、わけわからず。
私は初演を見てたから話が通じたけれど、初見で幕末の歴史に疎い人なら理解できないと思います。
お竜のるいちゃん(紫城るい)は可愛いし、なんでもできるし、かしげちゃんともおにあい。
姿勢がいかにも娘役で、かしげちゃんともども一作はもったいなさすぎ。
タニ(大和悠河)はなんか印象薄かったです。
作品の作りもあるんだろうけれど、次のトップだぞ!みたいな気合いがあまり見えず。
ただし、破壊的な歌唱は勿論健在。(笑)
ミズファンの私がいうなと言われそうだけど、彼女がトップになったら歌はどうなるのか!?
怖いものみたさで興味あります。(笑)
今回、蘭トム(蘭寿とむ)は芝居、ショーともどもおいしかった。
ただし、芝居の歌はちょいやばし。←タニにつられたか?(笑)
北翔と二人で、実力面でタニを支えて頑張っていただきたいものです。
それにしても、今回ガラっとメンバーがかわったせいで、悠未、十輝、七帆のジャンボトリオのデカさが悪目立ち。
かしげちゃんが「小さっ」と思うのはどうなの?
蘭トムなんて娘役のようだった。←花組ではありえない(笑)
ショーは宝塚らしくて綺麗な場面と退屈な場面との差が大きかったかな。
雪組のあとでみたせいか、ダンスのレベルの差と群舞のバラバラさに唖然。
雪が特別だと思ったほうがいいんだろうけど、私の好みはやはり踊れる男役です。
時折入るナレーションというかセリフがかえって興ざめ。
タニのあとをつぐ云々のセリフも、かしちゃんの最後の別れの言葉もいらないと思いました。
男は何も言わずに背中を見せる~じゃないけれど、私は宝塚の男役にはあえていわずして見せてくれるものが好き。
見てる間、私はかしげちゃんがコムちゃんの後追いしてるような気がして仕方ありませんでした。
サヨナラが続いたこともあるんだろうけど、殉死したような感じで。
そんなわけはないんですけどね。
絶対的存在だったタカハナが去り、男役も娘役も出番が増えてみんな生き生きしてました。
たけど、主要メンバーが組がえだから特別公演のような落ち着きのなさも同時に感じました。
この組がかしげちゃんを中心にもっともっとまとまっていくさまを見たかった…。
最後に思ったのは、これでした。