1泊2日の宝塚の旅より戻って参りました。
昨夜は興奮のあまり寝付けず思い切り寝不足です。
元々枕が変わると眠れないタイプなので、それで興奮したらもうダメです。(笑)
さて、簡単に雪組「エリザベート」の感想をば。
水トートについては、初日は手に汗握る気持ちで見ていましたが、これが予想を遙かに上回る出来で正直びっくり。
お披露目がエリザベートと聞いた瞬間
・・・嫌がらせ?
・・・水ファンは愛情を試されてるの?
・・・客席は我慢大会ですか?
なーんて、失礼なことをいっぱい思ってしまったわけだけれど、
ごめんなさいあやまります。
ミズナツキさまを見くびってました。
歌は十分許容範囲だったし、何よりトートとしての演技の完成度がすごかった。
東宝版のうっちートートや宝塚版の麻路トートと被るけれど、歌は少々
アヤシイ代わりにそれを補ってあまりある演技力。
結局、東宝版にしろ宝塚版にしろ、トートは歌唱力で聞かせるのか演技で見せるのか、どっちかになってしまうのかな。
「ミュージカル」なのだから、という視点で見れば歌の弱さは問題があるかもしれません。
でも、水トートの「死」の象徴としての退廃的な色気と押し出しの強さは特筆ものでした。
うーん。
正直、ファンなのにここまでビジュアルと役にはまれるとは思ってなかったかな。
トートってアオセトナと似てるんですよね。
つまり得意分野。
水さまって白っぽい王子様や好青年が似合う人ではないので、トップとしては異色の役柄であるトートでお披露目できたのは、得意分野を生かせてもらったわけなので、やっぱり恵まれてますね。
衣装がどれも新調で、どれもハズレなし。
結婚式の時の「最後のダンス」の衣装に2幕のドクトルゼーブルガーが変身する場面の衣装に、あともう一つ・・・赤紫の衣装(どこの場面か忘れた
)がお気に入り。
フィナーレの衣装も素敵だし、トート衣装写真を特集してほしいな。
私の一番好きなシーンはシシィの居室にタンスから侵入し(笑)、シシィに拒絶され、それでもシシィの前では精一杯強がり、
「本当に俺がいらないのか?」と挑むような表情をしているくせに、部屋から出た途端がっくりと項垂れ・・・でもしばらくして民衆が「ミルクがない!ミルク風呂に入ってる皇后のせいだ!」とか騒ぎ出すと
その手があったか!とニヤリって感じですぐに立ち直るところ。
・・・長い説明だ・・・(笑)
セリフは一言もないのに、トートの言いたいことがよーくわかりました。
あ、でも一つ不満があるとすれば。
「私が躍る時」の音程がアヤシイこと・・・ではなくフィナーレのカツラです。
あれはイマイチだと思うんですが、どうでしょう?
(って誰に同意を求めてるのやら(笑))
白羽ゆりエリザ。
花總まりさまのエリザベートのようにエキセントリックな感じではなく、白城あやかエリザのように人間らしい感情のあるエリザでした。
鏡の間の美しさが特筆もの。
貫禄と気品たっぷりで、皇后の美貌が国を救う♪という歌詞に説得力がありました。
ただ、美しすぎて、皇帝がマデレーネと浮気するという設定に説得力なし。
(だって、どうみてもエリザベートのほうが断然美しいんだもの
)
水さまトートともとてもお似合いでした。
それにしても、となみちゃんって歌の弱いダンナに縁があるのね・・・(笑)
彩吹フランツと未来ゾフィー。
この二人の歌唱力が今回のエリザベートの屋台骨を支えてるといっても過言ではないかも。
ゆみこフランツは低音から高音までしっかり声が出て、しかも歌詞がはっきり聞き取れる。
難曲ぞろいのはずなのに、なんなく歌ってしまう。
本当に素晴らしい!
フィナーレの最初に「愛と死のロンド」を歌唱指導しますが、
ああ正しい「愛と死のロンド」を聞いた!と思いました。(笑)
音月ルキーニ。
かわいい、少年のイメージがあるからこの役は見た目的には少々不利。
でも、上手さでこなしちゃう。
彼女も歌詞がはっきり聞き取れるから、聞いていて心地良いです。
ルドルフの鳳稀かなめ。
立ち姿が綺麗から軍服がよく似合います。
トートより大きいのがちょっと難点?ではあるけど、「闇が広がる」はなかなか美しい並びでした。
もっとも、二人で歌うと、ちょっと闇が広がってしまいそうだったけどね・・・
リヒテンシュタインの美穂さん、ルドヴィカの灯さん等もしっかりサポートで、舞台全体のクオリティはかなり高かったんじゃないでしょうか。
きたろう(緒月遠麻)、ラギちゃん(柊巴)、えりかちゃん(谷みずせ)の麗しい若手3人が重臣組にまわっていて、最後の最後までヒゲ面だったのがちょっとお気の毒でした。
もっとも、きたろうは違和感なかったです(笑)
ヘレネのリサちゃん(涼花リサ)がこれまた美貌で、目の保養。
カワイイ娘役が多いので、2幕最初の各国の美女は見物
とまあ、簡単な感想じゃなくなってきましたが(笑)ワタクシとしては大満足でございます。
よろしければ是非ご覧ください・・・と最後に宣伝