今日はあいにくの雨でしたが、
完全にポカポカと春の陽気でしたね。
明日はさらに暖かくなるようで。
いよいよ花粉到来本番でしょうか。
幸い、まだ花粉症の症状は出ておりません。
どこまで踏ん張れるかな。
さて、ここからの話題では、
お食事中の方はご遠慮くださいませ。
よろしいでしょーか?
先日の新聞で糞便移植法なる画期的?
な治療法のことを知りまして、
そのうち記事にしようと考えていたら、
偶然にも本日のNHKスペシャルで取り上げられてました。
(NHKスペシャル「腸内フローラ」)
NHKでは便微生物移植として説明されてました。
どういうものかと申しますと、
健康な人の便を生理食塩水に混ぜて濾過した液体を
内視鏡を使って腸の中に送り込みます。
これによって、なんらかの理由で失われてしまった、
腸内細菌を取り戻そうというもの。
つまり、便移植です。
よく、そんなもの思いつきますよね
でも、欧米ではかなり広く行われているんだとか。
私の読んだ新聞記事では
過敏性大腸炎や潰瘍性大腸炎に対して
治験が始まるというものでしたが、
テレビでは糖尿病やうつ病にも効果が期待されると紹介されてました。
腸内細菌といえば、思いあたることが一つ。
私が花粉症を発症したのは膵炎罹患と同じ年です。
その時に膵炎の精密検査の一環で大腸カメラもやりました。
(アミラーゼが高いのは大腸疾患のこともあります。)
大腸カメラでは、まず2リットルの下剤で大腸を綺麗にします。
普通に生きていたらありえないほど
腸内をきれいにしたことによって、
私の腸内細菌が失われた可能性はないのだろーか、と。
花粉症に乳酸菌が効果があるとも言われますし、
腸内細菌と花粉症もどこかで関係があったりしないのかしら。
あ、これは私の
思いつきにすぎません。
根拠はありませんよ。
でも、
もしも糞便移植で花粉症が治る可能性があるなら
やってみてもいいかも。
と、ここで問題。
便移植は配偶者か二親等以内の近親者からしか受けられないそーです。
ワタクシの姉&弟は私より相当重症の花粉症。
きょうだいの便は役に立ちませんわ。(爆)
(注)
現状、治験が行われているのは、
大腸疾患に対してです。
と、本日はうるわしくない話題をお送りしてしまったので、
最後にお口直しを。
寒い日にこたつにもぐるマロちゃんです。
座椅子がチラリと見えることからわかるように、
完全に潜り込んで、こたつに住み着いているよーです。(笑)
参考
<朝日新聞の記事より転載>
下痢や腹痛などを繰り返し、薬で治らない腸の病気に悩む患者の腸に、
健康な人の便を移す臨床試験を、慶応大病院が始めた。
患者の腸内では免疫力を高める細菌などが適切に働いていないが、
菌の宝庫である便を移植することで、
症状が治まる可能性がある。
人間の腸内には数百種類、数百兆個の細菌がすんでおり、
免疫や栄養素の分解などにかかわっている。
しかし、大腸粘膜に潰瘍(かいよう)ができる潰瘍性大腸炎など
腸の病気の患者では、細菌の種類も個数も少ない。
慶応大は3月下旬、臨床試験の1例目となる潰瘍性大腸炎の40代男性に
親族の便を移す「便微生物移植」を行った。
方法は、便を生理食塩水と混ぜて
フィルターで濾過(ろか)した液体を注射器に入れ、
50~300グラムほど内視鏡で大腸に注入する。
提供者は配偶者か2親等以内の家族としている。
臨床試験は、潰瘍性大腸炎のほか、
下痢を繰り返す過敏性腸症候群や難治性感染症、
消化管に炎症が起きる腸管ベーチェット病の患者計45人が対象。
潰瘍性大腸炎の患者は国内に約14万人、
過敏性腸症候群は約1200万人との推計がある。
便移植は欧米で研究が進む。
昨年、米医学誌に掲載された論文では、
難治性感染症の患者約40人を
従来の薬による治療と便移植とに分けて経過をみたところ、
前者は20~30%しか治らなかったのに対し、
後者は94%に効果があった。
消化器内科の金井隆典教授は
「便1グラムには乳酸菌飲料1本分の数百倍の細菌が含まれている。便の解析で病気と関連する菌がわかれば、新たな治療法につながる可能性がある」
と話す。