花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

フローラのエッセンス

2020年01月04日 | 環境システム科
課題研究の指導書にも掲載されている
名久井農業高校のLED信号機開発。
フローラの女子メンバーが、ハスの表面の突起を活かした
撥水技術で凍結を抑制する提案をして大きな話題となりました。
しかし提案したメンバーもすでに卒業。
今は同じ環境システム科のRED SIGNALSが
京都大学の先生と実用化を目指して研究を深めています。
昨年11月、横浜で開催された学会で発表してきたようですが
内容を拝見すると当初、フローラが提案したものとは
まったく別の方法で雪の付着を抑制しようとしています。
確かにフローラが行なった実験でもロータス効果だけでは
着雪を防げないことがわかっています。
この研究は、まもなく終わりということで冬休み中に
RED SIGNALSは京大と実用化試験を行うようです。
そこで今はなきフローラに代わって
現在のRED SIGNALSの考案した方法と
かつてフローラが考案した方法を組み合わせたタイプも
実験してもらえるよう提案しています。
フローラが言い出しっぺの研究だからこそ
どこかにフローラのエッセンスを残したいという理由もありますが
2つのアイデアを組み合わせたほうが
純粋に良い結果が得られそうだと感じるからです。
そのため、このようにロータス効果を発揮する
特殊な撥水フィルムも準備し、RED SIGNALSに提供しています。
決着をつける実験は数日後に始まります。
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課題研究メソッド

2020年01月04日 | 学校
今、書店で「課題研究」関連の教育書を目にするようになりました。
なぜなら、まもなく高校に探求的な新科目ができるからです。
すでに「課題研究」が導入されている農業や工業などの実業高校やSSHでは
歴史と経験に裏付けられた指導のノウハウを持っていますが
経験のない普通科目の先生方は大変。
そこで指導書や教育書がどんどん発刊されているのだそうです。
これはある出版社が出した「課題研究メソッド」なる指導書。
そこには課題の見つけ方や研究の進め方、まとめ方、発表の仕方などを
例を紹介しながら事細かく説明されています。
面白いことに、なんと名久井農業高校という名前があるではありませんか。
ここは取り上げる課題の特徴や種類を説明しているページで
社会問題に取り組む高校生の研究例として
かつてフローラが提案した雪の付着しないLED信号機研究が紹介されています。
現在活動はフローラから特任チーム「RED SIGNALS」に移行しましたが
このように編集者の方が名農の取り組みを知っていることに驚きです。
さていつもなら雪の少ない県南に今年は12月から雪が降りました。
LED信号機の研究もいよいよ終盤。
RED SIGNALSの実証実験がまもなく始まります。
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