花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

新説誕生か

2020年01月17日 | 研究
こちらはハンターズが挑戦している新しい寒締め栽培。
先ほどのホウレンソウと違い、葉が少し巻いています。
また葉柄が鉢で栽培したものよりも短くなりました。
同じ場所で栽培していますが、明らかに違う現象が起きているようです。
以前も話題にしましたが、二つの違いは土耕栽培か
養液を温めた露天風呂栽培かの違いだけ。
つまり同じ気温でもハンターズが考案した方が寒締めが起きやすいのかもしれません。
寒締め栽培を開発した東北農業研究センターでは、
「根が低温に曝されることにより発現し、気温の直接的な作用は小さい。」と
寒締めホウレンソウについて説明しています。
しかしハンターズの実験では、養液を加温して
明らかに根圏部の温度が高い露天風呂栽培で
寒締めのような現象が起きています。
もしかしたら根の低温というよりは、
根圏部と地上部の温度差が大きいという方が言い当てているかもしれません。
新しい説を提案できるかもしれないと期待されますが
大切なのはこれが本当に寒締め現象なのかどうかです。
今日は3学期最初の課題研究。
FFJ検定で忙しいハンターズですが、準備の合間を見つけて
ホウレンソウの収穫及び糖度測定を行う予定です。
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締まらない話

2020年01月17日 | 研究
冬越しのホウレンソウ。
ハンターズが挑戦している寒締めホウレンソウです。
寒締め栽培は農研機構東北農業研究センター
(当時は東北農業試験場)が開発した糖度の高い葉菜を作る技術。
有名なのはホウレンソウですが、小松菜やレタスでもできるようです。
寒締めホウレンソウは今、地元のスーパーマーケットに行くと必ず店頭に並んでいます。
葉が縮むことから「ちぢみホウレンソウ」という名で販売されていることもありますが
甘くなる部分は葉よりは葉柄。食べ比べるとはっきりその差がわかります。
見つけたら、ぜひ食べてみてください。
しかしハンターズのホウレンソウは今のところ、
葉が巻いたり縮んだり、葉が厚くなる寒締め現象はまだ起きていません。
今年は暖冬。現在、寒中ですが思ったより気温が下がらないからです。
寒いという農業にとってマイナスな面を逆手にとって
甘くて美味しいホウレンソウを作ろうと開発した技術ですが
温暖化でそれも無理になってくるのでしょうか。
作物を栽培していると気候が変わってきているのを肌で感じることができます。





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