花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

こいつぁ春から縁起がいいわえ

2020年01月07日 | 
またまた例の面白いものをお店で見つけました。
これは南部せんべいで赤飯を挟んだもので
「せんべいおこわ」といわれる食べ物です。
2枚のせんべいが容器になるだけでなく
最後はそれすら食べて無くなってしまう究極の携行食で
先人は農作業の合間に食べていたといわれています。
しかしどうしても納得いきません。なぜなら赤飯はもち米で作るもの。
低温多湿で冷害が多発するこの地域では、お米は貴重なため
神様やご先祖さまにお供えするもので、日常的に食べるものではありません。
いろいろ考えていたら、昔の墓参りを思い出しました。
墓参りの際、さまざまな食べ物を持っていきますが
このせんべいおこわも、お墓のお供えとしてあがっていたのです。
墓参りなら赤飯をあげるのは当然。
しかもせんべいがお皿代わりになるので
そのままお墓に置いていくことができます。
このような風習が近年になってイネの品種改良が進み、
県南地域でもお米がとれ、普段でも食べられるようになった際、
「せんべいおこわ」の優れた機能が
農家の携行食として応用されたのではないでしょうか。
こんな地域に残っている食文化や風習を探ってみるのも
面白いプロジェクトになるはず。
まだ覚えている人がいるうちに、誰か挑戦してみてはいかがですか。
さて今も昔も変わらないのは赤飯はおめでたい時に食べるという風習。
実は本日、南部町の名士が集まり公民館で新年の会合が催されます。
その際、昨年、町の栄誉を高めた方を町長さんが表彰してくれるのですが
なんとバブルボーイズとハンターズも選ばれました。
もちろん南部町在住のメンバー限定で、7名中3名が受賞対象です。
表彰の後は大人は酒席となるようですが、高校生の彼らは参加できません。
その代わり大きなお弁当をくれるようです。
もしかしたら赤飯かもしれませんね。
新年早々、表彰とは「こいつぁ春から縁起がいいわえ」!
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開かずの扉

2020年01月07日 | 研究
恐れていたことがとうとう起きました。
年末に降った雪が低温のため、凍ってかたまり
ハンターズの本拠地である馴化温室の扉が開かなくなったのです。
馴化温室は大きく4つのエリアに分かれていて
それぞれの境は引き戸で仕切られています。
1番奥は現在倉庫状態ですが、2番目のエリアには
誰の顔を見ることなく寂しく年を越したリンゴンベリーが入っています。
しかしリンゴンベリーは寒さに強いので、
春まで放置しても問題ありませんが、3番目のエリアは大変。
なぜならハンターズがホウレンソウの水耕栽培をしているからです。
したがって調査のため、なんとか入らなければなりません。
数日後にハンターズが出校するので、
雪かきをして、強行突破してもらおうと思います。

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