花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

立体フォント

2020年01月10日 | 学校
校門から校舎に続く坂道の大きな横看板。
一昨年、ファイナルフローラがストックホルム青少年水大賞という
若手の国際水研究大会に出場した際、準グランプリを受賞したのを祝い
学校が設置されたもので、今も彼らの本拠地であった
順化温室そばに掲げられています。
フローラは平成をもって解散したため、令和になった現在は
新環境班のトレジャーハンターズのベースキャンプになっていますが
毎回、温室に集まる際に否が応でも目に入るので
少なからず刺激になっているはずです。
この看板の下にあるのはNAKUIという大きな文字。
ツツジを刈り込んで作ったトピアリーです。
冬は葉が黒くなってくるので黒色のフォント、
春は新緑の鮮やかな若緑色のフォント。
そして5月も下旬になるとピンクの花が咲き始めるので
緑とピンクのポップカラーのフォントに変わっていきます。
冬は残念ながら雪の下に埋もれてしまいますが
時々、このように雪が溶けて文字が見えてくると
立体のフォントに見えてきます。
季節によっていろいろな姿に変わるトピアリー。
緑化活動日本一の名農らしいお出迎えのサインです。
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トイレの神様

2020年01月10日 | 学校
学校の廊下にこんなものが飾られました。よく見るとトイレットペーパー。
なんでこんなものをと思ったら、ちょっと包装紙が面白いのです。
なんと名久井農業高校の第2の校訓とも呼べる
「緑育心」のロゴがプリントされているではありませんか。
「緑は心を育てる」という意味で
かつて学校緑化活動で日本一を受賞した頃のキャッチフレーズです。
その他にも学校の校章などが印刷されたものも並んでいます。
これを考案したのはおそらく名農農業クラブ。
さすがに中の紙までは印刷されていませんが、高校生らしいユニークな発想です。
きっと役員みんなでワイワイ楽しく考えたのではないでしょうか。
さて環境システム科ではビジネスについても学ぶので
ビジネスにつきものである「広告」という視点でこの挑戦を考えてみましょう。
よく広告媒体に用いるのは「ポケットテッシュ」です。
これをトイレットペーパーに変えたことでさまざまな変化が生じます。
まず普段ならトイレの片隅に見えないように収納されるものですが
このようなデザインが施されたら見てもらわなければ意味がありません。
したがってどこに置けばよく読んでもらえるかを考えることになります。
必要ならばトイレの構造や備品の配置まで変えるかもしれません。
また何分滞在し、人々はその間、何を考えているのか調査も必要です。
さらにスーパーマーケットやデパートに置く場合と美術館や博物館に置くのでは
利用者の層やニーズが違うため広告内容は自ずと変わります。
つまり誰をターゲットにするか考え、内容を決める必要があるのです。
もしかしたら紙媒体よりも音声や映像の方が効果的となると
せっかく考えても振り出しに戻るかもしれません。
このようにデザインは可愛いとかきれいだけではないのです。
誰もが使うのがトイレでありトイレットペーパー。
そこにある未利用のスペースに気づき、商業利用できれば
トイレの神様がくれた新しいマーケットになるかもしれません。
今回、彼らが考えたのは行事のお知らせなど具体的なものではなく
名農の雰囲気を伝えるもの。つまりイメージ広告です。
具体的な商品の少ない教育ではこのようなイメージ戦略が大切。
これも農業高校の学習?と驚くかもしれませんが
農業は生産、加工、販売まで行うトータルビジネス。
したがってこのような商業的な学習もしているのです。
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