花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

チェイサー

2020年01月15日 | 研究
こちらは現在の馴化温室。
年も明け、ホウレンソウの調査を再開したハンターズのメンバーが
調査のため馴化温室に向かうというので、湿った雪がたっぷり降って
温室の扉が開かなくなっていると伝えましたが、その後、何の音沙汰がありません。
どうなったんだろうと不安に思い温室に行ってみると
雪の上に扉へと向かって続く足跡があります。
開いたのかと思い扉に手をかけましたが、やはり動きません。
もしかして彼は開かないので諦めて帰ったのかと心配しましたが
よく見ると足跡がまだ続いています。そこで追跡再開。
足跡をたどって行くと今度は温室の裏口にたどり着きました。
するとここは南向きなので雪も少なく、扉も簡単に開きました。
おそらく彼もきちんと調査できたと思われます。
「逃走中」というテレビ番組があります。
時間内にハンターに捕まらずに逃げ切れるかという内容ですが
今回はこちらが逆にハンターズを追いかけるという追跡劇。
アニマルトラッキングならぬ、ヒューマントラッキングも
冬ならではで楽しいものでした。
さて今日は始業式。最後の3学期が始まりました。
コメント

冬至の影

2020年01月15日 | 研究
ここはハンターズの本拠地である馴化温室。
昨年12月19日の様子ですが現在と違い、まだ雪はありませんでした。
面白いのは影の長さ。22日が冬至であったため
西陽に照らされて、ずいぶんと影が伸びています。
これを見て一昨年、ファイナルフローラが研究提案した
メガソーラー発電所を利用した農業ビジネスプランを思い出しました。
北国では冬、太陽高度が低くなるため長い影ができます。
メガソーラー発電所では太陽光パネルの間隔や角度を決める際、
設置場所の冬至にできる影の長さを参考にしますが
雪国では雪に埋もれないよう架台を約2mと高くするため
できる影も相当長くなります。そのためパネル間の距離は約5m。
西日本に比べるとずいぶんあり、敷地の約半分がこの空きスペースになるのです。
そこでファイナルフローラが考案したのが、この空きスペースでの農業。
草丈の高くならないカボチャを栽培しようと提案し
実際、名久井農業高校にあるパネルの間で不耕起放任栽培を行いました。
その結果、手間をかけて育てるより収量は減りますが
何haもある敷地を利用するため、十分な収益を確保できることを証明しました。
さらにカボチャではなくグランドカバープランツであるレンゲを栽培すると
除草の手間が省けるうえ、養蜂によって蜂蜜を得ることもできます。
農家の高齢化によってできた耕作放棄地がどんどんメガソーラーに変わっていくことに
違和感を感じ、こんな農業利用を提案したメンバーは
現在、北海道の大学で農業を学んでいます。
壮大な計画ですが、発電業者にもメリットはあり、実現の可能性は十分あります。
ぜひフローラ発のベンチャーとして実現してほしいものです。
コメント