回収が楽しみ

袋の中に何やらボタン電池のような銀色の物体。
よく見ると「土肥気温」と書かれています。いったいこれは何でしょう？
実はこのボタン電池のようなものは温度計なのです。
みなさん、そういうと必ずといっていいほど首を傾げます。
確かに温度表示がなく、今、何度かのかはわかりません。
でもこの温度計は専用のアダプターでコンピュータに接続すると
今まで観測した気温データを見ることができます。
測定期間、測定間隔は事前にコンピュータから設定できるので
いちいち測定に行かなくても大丈夫。
データロガーといいますが、とっても役に立つので
フローラは毎年のように使っていました。
これはハンターズが土肥実験室内にぶら下げて
この冬の室温を測定しているものですが、
この他にも現在、馴化温室の気温と水耕栽培の液温の変化も測定しています。
現在、小惑星探査機「はやぶさ２」がイオンエンジンを噴射して
2020年12月の地球帰還のため宇宙を飛んでいます。
おそらく関係者はどんな資料を持ち帰ってくるかワクワクしていると思いますが
たかが気温や水温といえどもハンターズだってそれは同じ。
開けてみなければわからないからプレゼントは楽しいのです。
まもなく実験は終了。データを回収するのが楽しみです。
さて今日はバブルボーイズが県主催の環境イベントにパネラーとして登場予定。
頑張れ！バブルボーイズ！

気分は南欧

年末、雪が積もる前の第１農場です。
この日は久しぶりに太陽が顔を出し、農場を明るく照らしていました。
なんだかこの倉庫、壁の色がイタリアなど南欧のようでちょっとお洒落です。
この壁、数年前までは確かクリーム色でした。
ところが馬淵川が台風による豪雨で氾濫し、第１農場が完全に水没してしました。
水の深さはなんと約3m。屋根のてっぺんが
隠れるぐらいの大量な水が押し寄せたのです。
数日後、水は引き、元に戻ったように見えましたが
汚い水に浸かった圃場は腐敗臭がしてきます。
そのため建物やその周辺は消毒剤だらけとなりました。
その水害から復興する際に、農場の建物は少し濃い色に塗り替えられたのです。
この倉庫は２階建で昔は田植え用の用具が入っていました。
今でこそ名農に水田はありませんが、現在の野球場はかつて大きな水田でした。
数十年前は水田担当だったので、当時、農業科で行なっていた田植えの準備のため
この2階にあがり、用具を出し入れしたものです。
色が変わってお洒落になりましたが、中は昔のままなのでしょうか。
明日は始業式。いよいよ3学期が始まります。