花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

県立自然公園

2020年01月03日 | 学校
ここは名久井農業高校の第1農場。雪が降る前の様子です。
町のシンボル麗峰「名久井岳」が見えます。
この名久井岳、はるか彼方に見えますが、
本当は思ったほど遠くなく、学校から歩いていくことができます。
名久井農業高校には秋に学年行事の日がありますが
1年生は毎年、名久井岳まで歩いて登っています。
さらに地元の小学校も歩いて登っているといいます。
またこの名久井岳周辺は青森県立自然公園の指定を受けており
キャンプ場などレクレーション施設が完備されています。
また「名久井焼き」を創る陶芸家のアトリエもあり
お願いすると陶芸体験をさせてくれます。
さらに700年以上も昔の鎌倉時代に開基され
日本マンガ昔話にも出てきた曹洞宗の名刹「法光寺」もこの麓にあります。
格の高いお寺ですが、座禅体験もできるので地域に愛されています。
名農にいると、歩き遠足ぐらいしか行く機会はありませんが
バーベキューや郷土料理を食べられる店もあり
もっと恵まれた環境を利用すべきだといつも反省しています。
さてこの名久井岳に続く放射状の畝。
いったい何が植えられていると思いますか。
実はこれが地域の特産物であるニンニク畑。
福地ホワイト6片の故郷ならではの風景です。
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プロジェクト学習

2020年01月03日 | 学校
12月、2学期修了式の前日、名農ではプロジェクト発表会が開催されました。
農業高校では研究活動をプロジェクト活動、
その発表会をプロジェクト発表会と呼んでいます。
これは農業高校が課題解決学習をプロジェクト学習と呼ぶのが理由です。
今、この課題解決学習が改めて注目されています。
なぜなら2022年度から導入される新学習指導要領のキーワードは「探求」。
理数科はもちろん、社会や国語などでも探求要素を取り入れた科目が新設されています。
また課題解決学習の先進地といわれるスウェーデンなど北欧の教育が
再び話題となり、視察に行く関係者がまた増えているともいいます。
ところが新しい教育の視点は理解できても、実際に指導する方はとても大変。
経験がない先生がたくさんいるからです。
以前「ゆとりの時間」があまり機能せず、いつしか消えてしまいました。
いろいろ原因はあると思いますが、生徒が主体的に学ばせる授業の指導経験がないため
すべて生徒が考えるのだから、こちらは何もしなくて良いと
勘違いしてしまったのも理由のひとつだといわれています。
でも考えてもみてください。何の経験もない生徒に
自分で考えて活動しなさいといっても、どうすれば良いかわかるはずがありません。
したがってある程度軌道に乗るまで先生が導いたり、
モチベーションを高める手立てをさまざま講じなければなりません。
先生が教え込むティーチングと違い、コミュニケーションをとりながら
モチベーションを高め、自ら学び出すよう導くコーチングは
じっくり待つ時間が必要。ところがなかなかそれが我慢できないのです。
どのようにするとやる気が出るかは、個人によってさまざま。
したがって神様のような万能のマニュアルなんてありません。
しかし農業高校の先生方はまったくあわてていません。
なぜなら課題研究の指導に長年取り組んできたからです。
その歴史は60年以上。その指導の大変さもその教育効果もみんな知っています。
もし指導に困ったらぜひお近くの農業高校を訪ねてみてください。
きっと役立つテクニックをお持ちだと思います。
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