花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

ショック療法

2020年01月22日 | 研究
今日のバブルボーイズは一人が農業クラブ青森県連盟の総会に出席するため
青森市に出かけているため一人。その一人が何やら思案しています。
実は彼、ビジネスのアイデアを整理しているところなのです。
いろいろな大会に参加してきた彼らの最後の挑戦が農業を活用した新ビジネスプランの提案。
この3年間で学んだ知識や課題研究などの体験を通して育てた自分たちならではの考え方で
アプローチしています。思い起こすと1年半前、フローラの門を叩いた彼らは
人前に立つと、知っていることすらまったく口にできませんでした。
約10年間でいろいろなフローラのメンバーに出会いましたが
こんな口下手で自信のない人は見たことがありませんでした。
彼らが人前に少し話せるようになったのは、
学会やいろいろなコンテストで人前に立つ経験を1年ぐらいしてから。
かわいそうでしたが、慣れるためにどんどん大会に送り込んでいったショック療法の効果で
この夏あたりからやっとフローラの70%ぐらいまで力がついてきました。
情報によると先日、青森市で行われたシンポジウムでも
ちゃんと自分の意見を述べていたというから、
遅ればせながらも、ずいぶん頼もしくなったようです。
残すところ彼らの授業はあと1週間弱。
来週からは高校最後の学年末考査となります。
卒業式までの日数もたった4〜5週間しかありません。
その間、バブルボーイズは2つの発表会に参加する予定。
さらにメンバーの一人はなんと卒業間際の2月上旬に
アメリカ研修に行くというから驚きです。今になって元気が出てきました。
ハンターズはバブルボーイズに何倍も輪をかけた驚異の無口集団。
あの手この手のショック療法で自分の思いを言葉にできるように鍛えなければなりません。
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お汁粉じゃない

2020年01月22日 | 
これはお汁粉ではありません。
「なべっこだんご」という青森県の三八地方から岩手県北部の郷土料理で
お餅の真ん中が凹んでいるため、おへそのように見えることから
「へっちょこだんご」などとも呼ばれています。
昔、この地域は冷涼多湿のヤマセという風が流れむ地域で
お米がとれませんでした。そこで先人の日常食はアワやヒエなどの雑穀。
そのため、このだんごもモチキビなど雑穀で作られ
農仕舞いの膳に並んだといいます。
また時には、お米で作る場合もありました。
現在の三八地方で目にする「なべっこだんご」は
雑穀ではなく、なぜかすべてお米で作るものばかり。
いったいなぜ雑穀は消えて、お米だけが残っているのでしょう。
先人が貴重なお米を使って作る理由は、もちろん神様へのお供えだから。
11月24日の大師講様(弘法大師)の年取り、
1月に農神様を迎える日、そして小正月など神様にお供えする際に
ここぞとばかり貴重なお米を使ったのです。
白いお米で作ったお餅は日頃の雑穀生活では味わえないとても美味しいもの。
子供達はとても楽しみにしていたといわれています。
したがっておそらく農業技術が進化し、手軽にお米を手に入れられるようになった今、
美味しいお米で作るだんごだけが残ったのではないかと思われます。
さてこの「なべっこだんご」。お汁粉と同じような作り方をしますが
お餅の食感がまったく違います。コシがあるのです。
理由は煮えて浮き上がってきたお餅を冷水でしめるため。
そのためお餅はベタベタすることはなく、かみごたえがあり、とても美味しいのです。
インターネットやYoutubeで作り方が紹介されているのでぜひ作ってみてください。
お米のとれない地域が生んだ自慢の郷土料理です。
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