花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

ジャガイモの花

2020年07月02日 | 生物生産科
こちらも生物生産科の畑。ジャガイモの花が満開です。
そもそもこのジャガイモ、昔は花を観賞するための植物でした。
そのためとてもきれいな白やムラサキ色の花を咲かせます。
開花の後、ほとんどは花首から落ち、実をつけることはありませんが
時によっては結実することがあります。
いったいどんな実だと思いますか。
それはナス科だけあって青いトマトのような実。
中にちゃんとジャガイモの種子が入っています。
そういえば今まで地元の方から2度ほど
ジャガイモの実についてお電話をもらったことがあります。
いずれも見たことのない実がジャガイモについたので
何か悪いことが起きるのではないかという問い合わせ。
災の前兆ではないかという質問にびっくりしてしまいましたが、
特別不思議なことではないということを説明した覚えがあります。
さて花が咲いたということは、すでにジャガイモは肥大期に入っていると考えられます。
光合成によって茎葉に蓄えた養分を一気に塊茎、
つまりイモに転流させ肥大させているのです。
すると親株には栄養がなくなるので緑色が薄くなり枯れていきます。
これの現象はイネも同じ。だんだん黄金色になっていくのは
親が子に栄養を渡しているからなのです。
およそ収穫まで1ケ月。美味しいジャガイモは名農祭で販売予定です。
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スマホと授業

2020年07月02日 | 研究
ハンターズが馴化温室でインターネットを使っています。
残念ながら農場にWi-fi環境がないので、スマホをルーターにして利用しているのです。
さてスマートフォンがこれだけ普及している現代ですが、
学校では、生徒が使う場面をなかなか見ることはありません。
理由は学校だから。決まりがあり、授業中にスマホを出したら没収されてしまうのです。
なぜなら授業に不要なものは出さない、持ち込んではいけないからです。
しかしチームフローラフォトニクスは、結成された10年前から
課題研究の授業でスマホをずっと利用し、活動のIT化に努めています。
例えば、スマホは記録に欠かせないカメラにもビデオにもなります。
またアプリを使うとスマホは電卓、角度計、高度計にもなります。
さらに葉緑素計がない頃は、スマホを撮影した葉の画像をPCに送信し
緑の濃度をエクセルで数値化するソフトを使って
曖昧な葉の濃淡を客観的に比較しては、分析に活用していた時もありました。
そういえば昨年もスマホをサーモグラフィーにして温度を記録しました。
このようにスマホの使い道はどんどん増えています。
つまりフローラもハンターズも「授業に使うからスマホを持ってこい」というのが
結成当時からの流儀なのです。他の研究班から見たらフローラはいつもルール違反。
ずるいといわれそうですが、考えてみると一人一台PCを持ち歩いているようなもの。
メンバー全員にパソコンやタブレットを買ってあげる予算はないため
これを利用しない手はありません。
スマホなどない15年以上も前、北海道農試の先生は「携帯電話は近い将来、
重要な農業アイテムになる」と生徒たちに指導してくださいました。
当時は夢のような話でしたが、今それが現実となっています。
非常事態を考慮して中学校でのスマホ持ち込みが許可されるようです。
ものは使いよう。時と場所をわきまえて、上手に活用したいものです。
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