花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

勝敗は植える前についている

2020年07月16日 | 園芸科学科
園芸科学科の草花温室脇に花がきれいに植えられています。
これは寄せ植えという花の楽しみ方。
数種類の花を組み合わせて飾る方法です。
同じ花材から選ぶので出来上がりはみんな同じになると思う人は素人。
草花にはいろいろな色、それぞれ異なる姿を持っています。
したがってきちんとした意図を持って配置すると
いろいろな印象を与える鉢植えを作ることができます。
そのためには作り手が、今回は白と青だけで爽やかさをとか、
赤や黄色で華やかさを表現しよう、そしてその主役はこの花にしようなど
植える前にはきちんとしたコンセプトを作っておく必要があります。
そしてそのイメージに基づいて絵やデザインを描くように
迷いなく花を植えると、誰でも上手な寄せ植えを作ることができます。
ところが上手にできない人は考えがないため、鉢を前にしていろいろ悩みます。
要は植える前にすでに上手、下手が決まっているのです。
寄せ植えは一品物の美術作品なので
仮のタイトルをつけておくとると作りやすいかもしれません。
「生活に花と緑を」
「みんなの心に緑の風を」
前者は三本木農業高校、後者は名久井農業高校。
いずれも農業クラブがかつて作った緑化活動のスローガンです。
農業高校ならではシンプルな銘フレーズだとは思いませんか。
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花の飾り方

2020年07月16日 | 研究
かつてチームフローラフォトニクスがいろいろ旅をして見てきた中で、
今すぐにでも使えそうなアイデアの花壇が数点あったので紹介します。
これはスクエアの角形花壇に植える方法。
一辺の長さは50cm程度でしょうか。
四角の立方体の枠の中に花が植えられています。
見習いたいところは花を色として扱っているところ。
単色の同じ花だけで花壇ブロックを作り
それを1つの色の塊として並べています。
すっきりしているのは同系色の色でまとめているところ。
それも暖色ではないので垢抜けた都会のセンスを感じます。
苗数は必要ですが、これなら誰でもお洒落な花壇が作れます。
また近寄って見るとポット苗のまま、ただ置かれているだけです。
名農の園芸科学科では花壇苗を販売していますが
現在の商品展示は、ただ床にポット苗を並べているだけ。
同じ並べるなら、このようなディスプレイでお客様を待つと
買い手も花壇のイメージが湧くかもしれません。
また温室がお洒落なブティックのように見えて
買い手も売り手も楽しいはずです。
フラワーアレンジでお洒落な学習をしている園芸科学科なら
こんな取り組みも楽しいのではないでしょうか。
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ガーデンデザイナー

2020年07月16日 | 園芸科学科
こちらの花壇は円形です。
おそらく四角形の台の上に花のポット苗を並べ
それを青竹で円形に囲っているだけかもしれません。
しかしどうでしょう。とてもスッキリした雰囲気を醸し出しています。
理由は2トーンの配色。
色は花の白。そして青竹の緑だけです。
いろいろおしゃれな花壇を見て来ましたが、
どうも色を詰め込みたくなる素人と違い、プロは色の引き算。
求めるイメージとなる数色だけに絞っていることに気がつきます。
これならすぐ真似できそうだとは思いませんか。
でも工夫している点はもうひとつあります。
それは高低差。ディスプレイの高さを変えることで
単調な色合いに動きをつけています。
スクエア花壇同様、花苗をたくさん持っている園芸科学科なら
こんな配色やデザインの学習や展示法を体験的に学べるはず。
自分だけ、もしくはグループでオリジナル作品を作って比べ合うことは
とても楽しく、モチベーションを高めるひとつの方法です。
生涯、花を愛する人となるよう、
みんなでデザイナーになったつもりで
こんなガーデンコンテストでも開いてはいかがですか。
さて明日は体育祭。今日はその予行となります。
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