花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

プロの技は美しい

2020年07月06日 | 生物生産科
生物生産科のベースキャンプである第3農場にあるビニールハウスです。
皆さんは名久井農業高校の生物生産科といえば何を思い浮かべますか?
春の野菜苗販売、文化祭での野菜即売など人によってさまざまだと思いますが
忘れてはならないのは、なんてったって「南部太ネギ」です。
古くから地元で栽培されてきた在来種の南部太ネギは
太く柔らかで甘いことから自家消費されてきました。
しかし近代になると野菜は自家用から販売する換金作物に変わります。
すると問題になったのが南部太ネギの柔らかさ。
食べるのには長所ですが、痛みやすいので輸送には短所なのです。
そこで次第に輸送に適した新しい品種に変わっていった結果、
気がつくと南部町のある一軒の農家だけが自家用に細々と
作るだけになっていました。そこで立ち上がったのが我が生物生産科。
種子をいただいて数年かけて地道に増やし、なんと今では復活させ
南部町の特産物としてまた脚光を浴びるようになりました。
もちろん柔らかいので輸送にはあまり適しません。
ところが今は地元でしか食べられないところが価値になる時代。
ぜひ食べてみたいと県外でも人気なのです。
DASH村でTOKIOが取材に来るのもわかるような気がします。
一度、東京新宿の伊勢丹で町の方達と販売した時の価格は
ネギ1本なんと1000円。それでも飛ぶように売れたといいます。
皆さんも食べたいと思いませんか?
この美しいハウスで栽培されているのは、その噂の南部太ネギ。
秋の名農祭で皆さんに数量限定ですが販売するために
生物生産科の皆さんの手で管理されています。
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デザイン

2020年07月06日 | 研究
こちらはハンターズの紅一点が作ったセメント。
ホワイトセメントですが、よく見ると右に四角い窪みが見えます。
実がセメントがまだ柔らかい時、タッパー容器を乗せて窪ませたのです。
そして左は別の日にその穴を埋めるように別のセメントを流し込んだもの。
なんでこんな面倒なことをするのでしょう。
実は後から流し込んだセメントには紫外線で発色する素材を練りこんでいます。
つまり真っ白のセメントのように見えますが、晴れた日には赤や青の色に変わるのです。
まだ出来上がっていないので、色が変わるはずですというのが正しいかもしれません。
また夜光塗料を練りこんだメンバーもいます。
でもいったいコンクリートを光らせたり発色させて何をしたいのでしょうか。
実際のところ、使い道はこれから考えるのだとは思いますが
単にビルの壁をキャンパスにして森を描くような面白アイデアだけでなく
避難路を色や光で示すなど人誘導したり、
社会的距離をさりげなく示すサインなどになるのではと期待しています。
これこそがデザインです。フローラ時代から紅白のリンゴで
贈り手の感謝の気持ちを届けるなど感性デザインや感性工学の
要素を取り入れてきた研究班。
新素材で人の行動をデザインしようと取り組んでいます。
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