花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

畝幅

2020年07月29日 | 環境システム科
ここは環境システム科の圃場。
猫の額ほどの狭い露地の畑です。
環境システム科では水耕栽培を通して農業や工業、
さらに商業を学習する学科のため圃場は1年生の時しか使いません。
したがって生物生産科や園芸科学科の圃場を借りて学習するのですが
基本の露地栽培をきちんと知らないと水耕栽培もできません。
そこで2〜3年生でも学べるようにこのように小さな畑をもっているのです。
夏休みに入る前にちょっと顔を出してみると
ご覧のように作物の苗が植え付けられていました。
左側はトウモロコシ。昨年の名農祭で人気だったため、
おそらくまたポップコーンを植えたのではないでしょうか。
左側は離れているのでよくわかりません。
ジャガイモでも植えているのかもしれません。
しかしここで注目したいのは畝幅の広さ。
狭い圃場とはいえ、たくさんの作物を栽培できる面積ですが
なんと畝は3本しかありません。いったいなぜでしょう。
これは真ん中に植えた作物の影響を受けているのです。
実は真ん中の作物はサツマイモ。それもかの有名な安納芋です。
サツマイモは畝の両側に長い枝をたくさん伸ばします。
そのためこんなにも間隔を開けているのです。
そういえば昨年も、温室の中でサツマイモを育てていましたが
過乾燥でなぜか球形になってしまいました。
今年はそれを避けるために露地栽培したようです。
今度こそ美味しいサツマイモの大豊作となってほしいものです。
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フルーツの里

2020年07月29日 | 学校
生徒玄関前に校訓を刻んだ石碑があります。
名久井農業高校の校訓は「強く、正しく、明るく、そして責任をもつ」。
よく高校の校訓といえば四文字熟語のような難しいものが多いのですが
名農の校訓はまるで小学校。誰でもわかる言葉です。
だからみんな覚えているのかもしれません。
さてこの石碑周辺にオレンジ色のものが見えませんか。
また下の芝にもこの物体は落ちています。
これは完熟した果実。もちろん柑橘ではありません。
答えは「梅」。この時期に完熟するものといえば「梅」しかありません。
ちょうど石碑に横に鑑賞用の梅の木があり、
その枝から落ちた完熟果実だったのです。
ところで南部町は自他ともに認めるフルーツの里。
いつでも果物が手に入ると、公言していますが
実は7月下旬、ちょうど今のほんの短い期間ですが、この時だけははないのです。
名農は中学生に対してちょうど7月下旬、体験入学という学校説明会を毎年開催しています。
ここでは簡単な模擬授業をするのですが
中学生はみんな食べられる果物の実験を期待しているようです。
ところがこの時期の名農には果物がありません。
こんな理由で、いつも先生はどんな実験をしようか悩んでしまうのです。
しかし2020年の体験入学は7月下旬ではなく、8月4日。
コロナの影響で中学校が夏休みに入るのが遅れるため、1週間ほど延期されました。
果物は出てくるのでしょうか?期待しちゃいます。
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