花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

サンパチェンス

2020年07月03日 | 研究
サンパチェンスの花が咲いています。
直径5cmほどの大きな花を春から秋まで咲かせるため
庭をとても華やかにしてくれる優れた草花です。
ハンターズの前身であるチームフローラフォトニクスでは
このサンパチェンスには本当にお世話になりました。
なぜならチームは2014年頃から植物による
水質浄化装置「バイオエンジン」の開発に取り組みましたが、
その本体とも呼べるものがこのサンパチェンスだったのです。
実験してびっくり。とんでもない量の水を蒸散するのです。
池の水をぐんぐん吸いながら水をきれいにしていく様子は
まるで吹き上がりの良いスポーツカーのエンジン。燃費はかなり悪いそうです。
しかしフローラはこのサンパチェンスの浄化能力を向上させようと
エンジンの改良に乗り出します。その方法はさまざま。園芸科学科時代は女子たちが
植物ホルモン「ブラシノステロイド生成阻害剤であるブラシナゾールを散布し
光合成能力を高め、エンジンそのものをパワーアップする方法を考えました。
またフローラが園芸科学科から環境システム科に移籍した後は
男子たちが菌根菌やビーズにした硝化菌を鉢に取り付け
エンジンの燃料となる栄養分を強制的に供給する方法を考えました。
その度にスポーツカーのエンジンはF1のエンジンへと変化していきました。
確か最終エンジンのTYPEⅣは菌根菌と硝化菌の2つ過給機を搭載。
それを完成させたフローラのメンバーが着用したツナギには
ツインスーパーチャージャーという文字が入っていたように思います。
また「BIO-ENGINE」はいいネーミングなので
登録商標を取ったらと勧められたこともありました。
残念ながらそんな予算はないので諦めました。
そんなこともあり、サンパチェンスが咲くとマシンに見える後遺症に悩まされています。
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ポーラスコンクリート

2020年07月03日 | 研究
タタキの研究をしているハンターズ。
残った材料がもったいないので、処理する目的で
コンクリート製作を楽しんでいます。
この彼は小石を固めて透水性コンクリートを製作しています。
都会を襲うゲリラ豪雨。近年、行き場のない雨水が
地下街に流れ込むなど大きな問題になっています。
ポーラスコンクリート と呼ばれるこのコンクリートは
普通のコンクリートと違い、隙間が大きいので
降った雨水を地面に浸透させる効果があります。
彼の製作目的は街路樹の生育を守るコンクリート作り。
確かに街路樹では樹木周辺のほんの少ししか土が見えていません。
これではせっかくの雨水が十分利用できません。
もちろん通気性も悪くなります。樹木に限らず植物は根の生育が大切で、
水や空気、養分が不足になると、それらを求めて根を長く伸ばす特徴があります。
根が長くなると付け根は太くなります。また根は柔らかな場所に根を伸ばします。
これらの理由から根が地面に近くにせり上がる「根上がり現象」が起き
せっかくの舗装や縁石が壊れ、歩行者や自転車などの通行を
妨げる事例が発生して問題になっているのです。
そこで樹木周辺をポーラスコンクリートで施工して空気と水を供給し、
さらにハンターズが考案した三和土の技術を応用し
栄養分も供給しようとプロトタイプを製作しているのです。
三和土とコンクリート。果たしてどのような違いがあるか楽しみです。
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