OLYMPUS OM-D E-M1X+LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm / F4.0-6.3 ASPH. / POWER O.I.S.
Avモード f5.5 1/640sec ‐0.3EV ISO1250 (264mm)
過去、何度も撮影した近鉄特急ですが実は雪絡みの写真は今まで一度も有りませんでした。
広大な路線長を誇る近鉄ですが意外にも例年、積雪する区間が殆ど無く今までに撮影時にチラチラと
雪が舞う事は有りましたが積もるまでに至った事は無かったのです。
今回は10年に一度という大寒波到来!という事で本来は不要不急の外出は避けるべきなんでしょうが
私にとって雪景色の近鉄特急撮りは重要かつ一日でも早く撮りたいという事で雪の降り積もる深夜に車を走らせました。
結果は御覧の通りで目指す撮影ポイントでは望む積雪量は望めず辛うじて雪煙を舞い上げて
勾配を駆ける80000系“ひのとり”を撮影する事が出来ました。
本当はかつて北陸路で撮影した白銀の世界の中を颯爽と駆ける国鉄型特急列車の様に撮りたかったのですが
残念ながらその願いは叶いませんでした。
しかし、改めて今回の“ひのとり”の写真を見ると何故か満足感が込み上げて来ます。
気動車オンリーな私が何故かいつも電車なのに感動しているのが今更ながら解りました。正面や後ろ姿を超望遠で狙う作品が多いからです。電柱や電線が電車とゴチャになってる写真ではないからなんですよね。気動車と何ら変わりない電車の鉄道写真。
そしてこの作品の素晴らしさです。これでもかっていう程のデカい電柱が背景の風景に溶け込んで、勾配の頂上まで駆け上ってきた驀進する光景が雪しぶきで演出され、フロントライトが車輛の凄みを発しながら前方を睨んでいるかのような~痺れます。カッーー!くそっ~って(笑
個人的に満足の一枚となりました。
地元民で有れば降雪と共に出撃して撮影に挑む機会も増えるのでしょうがそうは行かないモノで・・・。
因みにこの日は朝4時に出発しましたが車の外気温度計は-6℃を表示!
この撮影ポイントは登り勾配から右曲線、そして下り勾配に至る場所なので望遠圧縮撮りだと
編成の躍動感が増しますので個人的には魅力的なポイントとして好んでいます。
ただし、午前中の早目じゃなきや前面に陽は回りませんし冬場は光量的にも不利ですね。
しかし、久しぶりに気合の入った出撃で楽しむ事が出来ました。