今年の冬は大寒波の影響を受け、日本海縦貫線を走る『日本海』の運休がとても多くなりました。
ようやく昨夜の上り『日本海』4002レは運行再開を果し無事に青森を出発したそうなので
今朝は頑張って早起きし敦賀へ向かいました。
降雪は無いもののまだ雪はしっかり残ってましたので雪景色が素敵な南今庄以北を目指そうかと思いましたが
今回は敦賀で撮影する事にしました。『日本海』は敦賀で牽引機が変ります。
つまり敦賀の前後で牽引機が変わるという事は1つの列車で違う機関車が牽引する『日本海』を撮影出来るのです。
幸い機関車の付け替えで敦賀には約20分停車しますので車の移動なら2機の撮影は充分可能です。
1往復だけの『日本海』。それも運行時間帯を考えると上り列車しか狙えませんのでこれはある意味美味しい作戦です。
ブログのリンクをさせて頂いているtake44氏が何度か『敦賀跨ぎ』と称するその作戦を敢行し成果を掲載されているのを
見てましたがまさか自分がその作戦を実行するとは思いもしませんでした。
インターネットの掲示板を頼りに運行状況を確認すると約1時間の遅延が発生しているらしいので撮影場所探しは焦らずに出来そうです。
敦賀駅から線路沿いに撮影ポイントを漁ってみますが市街地の中では良い場所が見つかりません。
実は過去に新疋田付近を除けば敦賀市内で撮影した事が無く何処で撮影すれば良いのかさっぱり見当が付きません。
ようやく北陸トンネルまでに撮影出来そうな踏切を発見しましたのでそこで待つ事にしました。
PENTAX K-5+SIGMA APO 50-500 F4.5-6.3 DG OS HSM
マニュアル 1/500sec f8 ISO800 (140mm)
緩いS字カーブの雰囲気と背後に迫る山の表情を画面に入れたいと思いましたので線路脇の雪溜まりの中を膝上まで
埋まりながら前後し立ち位置を決め、ようやく納得出来るアングルが決まりました。
青森からこの敦賀まで『日本海』の先頭に立って来たのはEF81 101号機。
僅かに付いた雪が1時間10分遅れを生んだ道中の悪天候を伝えてくれます。
国鉄時代から受け継ぐ交直流機の証であるローズピンクとブルトレの語源にもなった青い車体は実にマッチしますね。
トワ釜とファンの皆さんが呼ぶトワイライトエクスプレス塗色のEF81が先頭だと少しがっかりします。
曇りで少し暗いのでK-5のISO感度は800にセットしてますがこの感度だとノイズや描写に関してまったく気にする事無く使えます。
個人的にはISO1600までは充分で少し我慢すればISO3200まではいけると思います。
安くてF値の暗いズームを多用する私には大変ありがたい高感度性能だと言えそうです。
PENTAX K-5+SIGMA APO 50-500 F4.5-6.3 DG OS HSM
マニュアル 1/500sec f8 ISO800 (93mm)
通過する『日本海』の編成を観賞しつつバックショットを狙います。
先日撮影した『日本海』の切妻貫通型とは違い今日のカニ24は非貫通型の白帯飾り付き。
個人的にはこのスタイルの方が20系から続くブルトレらしいイメージが強くて好きです。
敦賀で『日本海』が牽引機の付け替えをしている間に新疋田へ向かいました。
今日は月曜日ですが上りホームの端に2名と下りホームには5~6名程のファンが『日本海』を待っています。
遠くに見える有名撮影ポイント「大カーブ」にも5名程がカメラを構えている様です。
ホームには列車接近のメロディが流れます。遅れは更に拡大した様で1時間30分弱の遅延でしょうか?
PENTAX K-5+SIGMA APO 50-500 F4.5-6.3 DG OS HSM
マニュアル 1/640sec f8 ISO500 (113mm)
敦賀から終着大阪まで『日本海』を牽くのはトワイライトエクスプレス牽引機に仕立てられたEF81 114号機。
連結器周りに変更が加えられ少し“いかつい”外観になっています。こちらの方が機関車らしい迫力は増していますが
やはり国鉄時代のオリジナリティが良いと思ってしまうのは我々の世代には仕方が無い事なのかも知れません。
今日は短い時間の間に2種類の『日本海』を撮る事が出来て良かったと思います。
今後更に各撮影ポイントには『日本海』の最後を見守るファンが増える事でしょう。
恐らく私自身は福井県以北へ『日本海』の撮影にもう行く事は無いと思いますが
昨年の『雷鳥』の最期の時と同じく大きな事故や問題が起きない事を願わずにはいられません。
ファンの皆さん、安全にそして楽しくマナーを守って『日本海』を見送りましょう!
いや~、素晴らしい作品ですね。
やはりブルートレインはいつどこで見てもわくわくします。
気がつくと定期運転は残すところ一ヶ月なんですね。
日本海、きたぐには北陸新幹線開通までは残ると確信していたのですが・・・(涙)
take44さん式敦賀ダッシュにチャレンジされたんですね?私も日本海、きたぐにを
もう一度だけ撮りたいと考えていますが、スタットレスを持っていない私にとって
この雪は大きな弊害となっています。(買えばいんですけどね)
電車で行っても時間的に近江中庄までしか無理ですし、とりあえず淀川河川敷かなぁ~
と考えています。
若い頃ブルートレインにお世話になった身としては近くを走る唯一のブルトレが
消えてしまうという事で大変寂しい思いをしています。
ブルトレに限らず客車列車その物が消滅しつつあるので仕方無いのですがそれにして残念です。
運休も多く撮影機会も少ない列車ですが機会が有れば今後も撮りたいと思います。
定期運行終了まであと僅かという事ですのでこの敦賀前後で『日本海』を撮影というのは
実に効率的だと思います。
雪に関してですが今回撮影の範囲では除雪が済んでおりまったくノーマルでも問題無いです。
もちろん滋賀と福井の県境の道も雪は一切有りません。
ただ週末だと例の如く撮影者が溢れるという問題は有りますが・・・。
これぞブルートレインと言った感じですね。
膝上まで雪に埋まりながらのアングル最高です。
写真を見た瞬間、華やかな国鉄時代全盛のイメージが浮かびました!
ブルトレ全盛時にはもっと編成も長く堂々としていましたね。
臨時化される『日本海』は6両でB寝台のみのモノクラスとの事ですが
はっきり言って6両だとしょぼくて撮る気にならないでしょうね。
そう思うと編成が長い今の内に『日本海』を撮ろうと考えてしまいます。
この言葉に抵抗を感じられる方もおられますが、
題名の如く、一粒で二度美味しい、とはこの作戦のサブタイトルです。
運良くも北陸道に背の高い車が走っていない瞬間でしたね。
僕はタンクローリーにやられました。
カニは僕もこの非貫通型が好きですが、最近中々見られなかったです。
やる気が有るうちに、また敦賀跨ぎをしてみたいです。
ただ敦賀に至るまでの区間では撮影ポイントが限られてしまいますので敦賀から先の場所選びが悩ましいですね。
本当は後位1パンタの圧縮撮りにも挑戦したいと思うのですが果せるかどうか?
せっかくの2両増結のチャンスを生かして迫力有るカットを狙いたいものです。