頻尿と残尿感には様々な原因が考えられます。整理してみました。
肥大だけでなく、癌・細菌系・脳疾患・脊椎疾患。子宮や腸によるものや多発性硬化症まで様々です。結局人間ドックのフルメニューが必要なのね。
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頻尿:1日8~10回以上、あるいは就寝時に2回以上の排尿
その原因:
1)多尿:水分の取り過ぎ・糖尿病
2)膀胱容量の減少:過活動性膀胱、妊娠
3)尿道の閉塞:前立腺肥大・尿道結石・前立腺癌
4)膀胱~尿道の炎症:前立腺炎・膀胱炎・尿道炎
5)心因性:緊張や不安によっておこる頻尿
6)薬剤の副作用
◆ 血液検査(CRP・PSAも)・尿検査は基本ですが、前立腺肥大・尿道結石・前立腺癌にはエコーやCTも必要となります。尿道炎では細菌検査も必要なようです。過活動性膀胱は多岐にわたります(次項)
◆ 過活動性膀胱ではトイレが間に合わなくなったりします。原因は脳血管障害・パーキンソン病・多系統萎縮症・認知症などの脳や、脊髄損傷・多発性硬化症・脊髄小脳変性症・脊髄腫瘍・頸椎症・後縦靭帯骨化症・脊柱管狭窄症などの脊髄の神経疾患となります。
◆ 心因性頻尿の特徴は「夜間に睡眠の妨げとならない」ことが特徴です。
◆ 尿道炎には痛みを伴うことが多いです。慢性前立腺炎でも起こることがあります。
残尿感:
その原因:
1)尿路感染症(膀胱炎・前立腺炎・尿道炎・精巣上体炎)
2)過活動膀胱
3)膀胱憩室(前立腺肥大症や神経因性膀胱、尿道狭窄が原因にも)
4)神経因性膀胱(脳系統疾患)
5)膀胱癌・前立腺癌
6)前立腺肥大
7)腎盂腎炎
8)多発性硬化症
9)骨盤底筋低下(膀胱脱、子宮脱、直腸癌)
◆ 頻尿と同様で、血液&尿検査・エコー・CTどころか、神経因性膀胱ではMRI、大腸カメラまで必要となります。
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脊椎の神経にダメージを負うと尿だけでなく便もですよね。
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