あも&サチアキの交換日記

どうやら交換日記が続いているようです(祝何年目?

台風ですなぁ

2024-08-16 | from:sachiaki
関東に再接近するということで
かなり沸き立ってますけれど、
私的にはちょっと前の大雨で
大きな被害を受けた山形や秋田に
この台風→熱帯低気圧となる流れで
また雨による被災が広がるのでは?と
ちょっと心配になっているsachiakiです。

都内なんてさ、冠水しないようにと
かなり整備されているし、
家でおとなしくさえしていれば
そんな大きな被害にはならないんですよ。
だから大騒ぎする必要なんてなくて
それよりも自治体の力が弱まったりとかして
支援に行くのに時間がかかってしまったりするような
地方の方の被害の方が心配なわけ。
ただでさえ農家とかそうとう被害にあっていて
お米とか野菜とか値上がりしてるんだし、
自分ごととしても悩ましいものあるじゃないですか。
だからなるべく被害が小さいものであるように
祈るしかありません。

あ、沿岸部の千葉の被害もかなり大きいようなので
どうか無事でありますように。

さて、昨晩読み終えた『テスカトリポカ』を読んで
良心ってなんだろう?
罪の意識ってなんだろう?
って考えていたんですよね。
ちょうど先日芸能人のFさんが大炎上した時に
その延長上で犯罪などをする人の中に
反省文を書くのが異様にうまく
教官ウケなどもいいやつがいるけれど、
彼らは反省をしているのではなく
反省している人の真似がうまいという話を聞いて
そりゃ反省を促す側もなにがどう悪いと
説明できないからじゃない?
なんて思ってたんだけど、
この本を読んでから、そもそも罪を感じる意識、
なにかを痛めつけたりする時に
心が軋む痛み=良心とはどうやって身につけたんだろう?
なんてことに思い当たったんですよね。
親の虐待だったりでその子の中に育つはずだった
情緒を全て剥ぎ取り、
力こそが全てで、それ以外はなにもない
って状態で育つとまさにそんな感じになるようなのですが、
それでも虐待を受けたような子でも
根気強く向き合って情のやりとりをすると
少しずつでも情緒が育ち
良心や罪の意識が芽生えるそうなのですが……。

罪の意識を持っている人間の方が
人に対して優しくなるのは
その罪によって自分の価値をやや下げるからだと思うんです。
自分が偉いわけじゃないのだから
他人に尊ばれるものではない、
そんな謙虚さが生まれるのではいでしょうか。
そしてその謙虚さを万人に持たせるために
宗教では「神のもので平等」というような
お前たちは罪人なのだから謙虚でいろ
みたいな話も通りやすいのかなって気がします。
『テスカトリポカ』の中では
”我らは彼(神)の奴隷”という表現がされていました。

と、まだまだ書きたいことはあるけれど
えらい眠気が襲ってきたのでこの辺にて。モイモイ
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サモランする時間も犠牲にして読書してました

2024-08-16 | from:sachiaki
こんなに面白い小説に出会ったの久しぶり!って感じ。
森見登美彦の四畳半シリーズとかも好きだし、
北方謙三シリーズの三国志と水滸伝も
超夢中で読んでいたものだけど、
しばらくは小説をゴリゴリ読む習慣から離れていたので
読むのが超遅い&読むのがそれなりにダルイ
だったのに、今回の読書体験は
全てが吹き飛ぶほど最高に楽しかった!!!
興奮冷めやらぬsachiakiです。

先日も面白いと日記に書いてたけれど、
友達からの連絡の通知などにも気づけないぐらい
夢中になって読んでたおかげか
計画では1日100ページ進めて
読了は1週間かな〜と思っていたけれど、
まさか三日と半日で終わると思いませんでした。

『テスカトリポカ/佐藤 究・著』
<blockquote>心臓を鷲掴みにされ、魂ごと持っていかれる
究極のクライムノベル!

メキシコで麻薬密売組織の抗争があり、
組織を牛耳るカサソラ四兄弟のうち三人は殺された。
生き残った三男のバルミロは、追手から逃れて海を渡り
インドネシアのジャカルタに潜伏、
その地の裏社会で麻薬により身を持ち崩した
日本人医師・末永と出会う。
バルミロと末永は日本に渡り、
川崎でならず者たちを集めて「心臓密売」ビジネスを立ち上げる。
一方、麻薬組織から逃れて日本にやってきたメキシコ人の母と
日本人の父の間に生まれた少年コシモは
公的な教育をほとんど受けないまま育ち、
重大事件を起こして少年院へと送られる。
やがて、アステカの神々に導かれるように、
バルミロとコシモは邂逅する。</blockquote>

最初からメキシコの壮絶な麻薬戦争から
日本に逃げる冷静な少女の話からスタートし、
その少女が麻薬のないところへ逃げたはずなのに
結局ヤクザと所帯を持ち、
時代的にヤクザが力を失った時期と重なるように
余裕があった時の紳士的なヤクザから
ただの不成者に戻った夫から暴力を受け
その暴力に耐えきれずにヤク中に堕ちてしまうとか
あまりの悲劇に言葉を失ったりしたんだけど、
そのヤクザとメキシコ女性の間から生まれた少年が
この本の主人公の一人で、
そこからシーンが切り替わり、
麻薬大戦争をしかけている兄弟たちの話になり、
その兄弟のうちの一人だけが生き延びて
日本に流れ着くまで、
まるで旅を一緒にしているかのようで
ページをめくる手が止まらなかったです。

読書の感想メーターとか見てると
中弛みが〜とか、ラストがな〜とかあったけれど、
全然そんなことなくって
バイオレンスに次ぐバイオレンスの描写が
凄惨を極めつつも冷徹だったし、
犯罪者の考え方ってそうなのか〜って思ったりと
さまざまな体験が一冊でできたのが最高。





ネタバレ的な感想。
コシモには三人の父親がいたけれど、
実父はなんていうかクソofクソでなにも与えなかったけれど、
フィジカルについては父親譲りなのがよくわかったし、
殺人技術やアステカの神話を教えたりと
教養的?部分は麻薬のボスからよく受け継いだけれど、
本当に一番彼を想ってくれたのは
彫刻や実用的な技術を教えてくれて
寡黙だった技工士だったんじゃないかなぁ。
なにせ物語といえば『父親殺し』がテーマになることが多い中で
実際、実父と麻薬のボスで「父親」と呼ばせていた人は
彼に殺されてしまったけれど、
寡黙な技工士はコシモを生かすために
ボスに殺されたんだもんね。
そしてコシモに神話という闇から救い出してくれたのも
技工士のパブロが教えてくれた言葉だったし。

神話=信仰を疑う力っていうのは
その中に取り込まれている人にはなかなか見つけられないけれど、
本当に自分を思ってくれる人がそばにいると
その闇から救ってくれる光をもたらしてくれるなぁと。

他にも色々と思ったことがあるので
また夜が明けたら続き書きます。
それではまた。モイモイ
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