岐阜の画廊 文錦堂

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匠の技!! ~新作入荷~

2013-10-03 10:17:02 | 工芸
皆さん、おはようございます。

昨日は暑かったですね~。 岐阜も最高気温32.2度を記録し、真夏に逆戻りしたかのような1日でした。
今日も朝から太陽が照りつけており、昨日と同様に暑くなりそうです・・・。(

さて、明後日から開催致します「九谷 南 絢子 作陶展」 【10月 5日(土)~13日()】を前に、石川県山中の佐竹 康宏先生から新作が届きましたのでご紹介致します。

今日ご紹介する作品は、文錦堂に来廊された方には馴染みの深い、「栗横荒目筋茶托」です。
材質の栗は、とても水に強く、朽りにくい特徴を持ちます。 少々手荒に扱ってもビクともしない丈夫なこの茶托は、文錦堂でも大変重宝しています。



   佐竹 康宏 作 「栗横荒目筋茶托」H 2.2×D14.7cm・・・・・¥31,500-

 厚めに挽かれた造形。

 躍動感溢れる削り目。

存在感溢れるこの茶托は、どんな作品とも相性が良く、作品をより引き立たせてくれます。




ただ、栗の肌目は荒く硬く弾力があり、挽物としては乾燥での狂いが生じやすく刃物の切れ味も悪い為、作家としては技量が問われるやっかいな材質だそうです。

 緊張感漂う佐竹先生の轆轤挽。

佐竹先生の高い技術を可能にしているのが道具類。 中でも、職人の“命”とも云うべき鉋(かんな)は、ご自身で作られるそうです。
「自分の鉋は自分で作る。」 自分で作れてこそ一人前だそうです・・・。

 佐竹先生の鍛冶場(かんじゃば)。  挽物によっても形が違う

漆器は扱いにくいと思われがちですが、ご使用後は水やお湯で軽く洗い、乾いた布で拭きあげて頂くだけで手入れは簡単です。
是非一度、お試しください!!

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たまには父子で酒宴も良いものです・・・。

2013-10-02 09:41:37 | 日記
皆さん、おはようございます。

今日も雲一つない、秋晴れの青空が続いています。 気温も30度を超すらしく、暑くなりそうです・・・。(

さて、知らなかったのですが、昨日10月1日は「日本酒の日」だったそうですね。 皆さんはご存知でしたか???
10月は新米で新酒が造られ始め、春先に造られたお酒が熟成して飲み頃となる「秋あがり」の時期だそうです。

ということで、昨晩は妻と長男が共に東京へと2泊3日で出かけていた為、珍しく父と二人で日本酒を呑むこととなりました。

頂いた日本酒は、末田 恵先生より頂戴した広島の銘酒「幻」です。 主力銘柄「誠鏡」で有名な、広島県竹原市の中尾醸造さんが醸しているお酒です。
中尾醸造株式会社  〒725-0026 広島県竹原市中央五丁目9番14号  (電話)0846-22-2035



「誠鏡 大吟醸 幻(まぼろし) 白箱 720ml」 。 果実香が豊かで、とてもフルーティな味わいのお酒でした。 旨い!!

銘酒に合わせて用意した酒器は、父のお気に入りの3作品。



左より、西岡 小十 作 「斑絵唐津ぐい呑」 / 各務 周海 作 「黄瀬戸ぐい呑」 / 中村 六郎 作 「備前徳利」

 生前“徳利の六郎”と異名をとった六郎先生の注ぎ口。

 まるで嬉々とするかの如く水分をしみ込ませる観音土による器肌。

 酒を注ぐと、見込みに彩るの斑が輝き始めます。

 「油揚手」の器肌は、酒を含むとますます妖艶さを増していきます。

同じ建物内に住んでいても、こうやって父と二人でゆっくりと酒を飲む機会はそうそう無いので、久しぶりに新鮮な感じが致しました・・・。
たまには、親子で呑むのも良いもんですね。(笑) いつか私も長男と共に呑むことを夢見て・・・。
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今週末は、いよいよ「九谷 南 絢子 作陶展」です!!

2013-10-01 17:42:05 | 工芸
皆さん、こんにちは。

早いもので、今日からもう10月なんですね!? いつもながら月日の経つ早さに驚きます・・・。

さて、いよいよ今週末は東海地方“初”個展となる「九谷 南 絢子 作陶展」 【10月 5日(土)~13日()】を開催致します。
開催に先立ち、今日はDM掲載作品をご紹介したいと思います。

今回DMに掲載した作品は、雪に覆われた葉の陰から一輪の椿の花が顔を覗かせる情景を、それぞれに表情を変えながら巧みに描いた絢子さんの代表作「雪衾(ゆきふすま)」による酒器揃です。
色数を抑えながらも質感で見せる絢子さんの新たなる色絵は、伝統ある九谷焼に新風を吹き込んでいます・・・。



南 絢子 作 「雪衾酒器揃」・・・・・・(売約済



   「雪衾徳利」 H11.2×D 8.7cm

 黄地紅彩の上絵付けの技法を駆使した絵付けは、シンプルながらも洒落た趣を感じさせます。

 まるで雪が積もったかの様な立体的な乳濁色の葉。



   「雪衾ぐい呑」 H 7.3×D 6.7cm

   「雪衾ぐい呑」 H 7.3×D 6.7cm

南 絢子 (みなみ あやこ)

1984年 九谷焼作家 南 繁正の長女として石川県能美市に生まれる 2002年 南 繁正に師事 2007年 石川県立九谷焼技術研究所実習科卒業
2008年 京都工芸ビエンナーレ日本経済新聞社賞受賞、第55回日本伝統工芸展初入選 2010年 金沢卯辰山工芸工房に入所 2011年 日本工芸会正会員に認定
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