老いのひまつぶし

東海地方に在住の80才の男性です。
日常の喜怒哀楽を綴って行きます。

美濃市うだつの街並み

2011-03-05 20:31:12 | 日記

先日、「うだつ」と言う言葉で知れ渡った美濃市のうだつの在る街並み散策に行って来ました。
皆さんはもうご存じだと思いますが「うだつ」とは火事で家が延焼を受けない、延焼させない為の屋根に設けられた隣家との境に在る防火壁の一種です。
そのうだつには大小様々あって大邸宅(財産家)は大きくて鬼瓦も凝った物になって居ます。だから財を成した人の家に「うだつ」がある事から「うだつが上がる」と言う言葉が出来たようです。
さてその街並みですが私は数十年前に車で通り抜け、ただその時は「古い街並みだなあ」位の記憶でした。

今回は散策ですので徒歩でゆっくり廻りましたが、以前と違って大変よく整備されて居りました。
うだつの無い町屋・銀行・商店迄もが周りに馴染む様に黒い板壁の純和風に建て替え(改造)してあり、市当局が街並み保存に尽力されてる事が窺えました。これも地方を活性化する為の観光資源ですよね。

少し離れた所に在る「観光ふれあい広場」に駐車してメイン通りへ、まず旧今井家住宅(和紙問屋)を見学江戸時代の商家のたたずまいがそのまま残って居ります。小じんまりした中庭には水琴窟が在り柄杓で水を流すとゆるやかな音が聴けます。そうそうこの時期(4月3日迄)町屋のおひなさまと言う事で各戸にひな飾りがあります。当然ここにも古い由緒ある七段飾りのお雛様が展示されて居ました。

裏手に回って あかりアート館です。昔で言う「あんどん」を現代風アートに仕上げた和の照明が数多く展示されて居ました。毎年行われるコンクールの優秀作品です。
お腹が空いた所で手打ちそば処幸来屋で20食限定のそば定食を頂きました。ここも古い建物です
筋を一本違えて戻ります。「百春」の蔵元 小坂酒造所へ訪ねます。やはり歴史を感じさせる建物でした、展示されたお雛様も江戸時代の物から昭和初期・戦中戦後の物まで展示。

この間、和紙を中心にしたお店があり、それぞれにお雛様が飾って有りました。またちぎり絵等の展示やそれ用の和紙も置いて有りました。
沢山のお雛様を見て 「我が家の嫁いだ娘達の7段飾りもしばらく出して無いなぁ」 と妻と話しながらこの日は何かほのぼのとした気分で帰途に着きました。