老いのひまつぶし

東海地方に在住の80才の男性です。
日常の喜怒哀楽を綴って行きます。

「海賊とよばれた男」

2013-05-07 15:19:59 | 日記
本屋大賞を取った「海賊とよばれた男」を買い求めて暇を見つけては読み始め、やっと上巻を読み終えました。

作家はテレビ番組の構成作家から小説家に転身された百田尚樹さんです。ひと口で言うと大変読み易い本です、従来の作家さんの様に変な言い回しも無く、ただ史実をたんたんと書かれてあります。

でもその内容は物語のモデルである出光佐三氏(出光興産の創業者)の信念に基づいた気骨ある事業を熱く書いて有ります。

生産者から消費者までの距離を縮め中間搾取を無くす事や、規制や統制を排除する事で消費者により安く提供する商法は、現在に先駆けて行われて居ました。

そして、事業を進めるに当たり自らは勿論、従業員全員が目標に向かって障害に立ち向かい粉骨砕身で働く姿です。

私はこの本の読み始めから何度も何度も目頭が熱くなりました。

これから社会人になる若い人や今、自分の仕事に悩んでいる人には、きっと心を熱くして呉れる物語です。ぜひ読んで欲しいですね。